強くて可愛い女キャラについて。具体的には『痛いのは嫌なので防御力に全振りします』の主人公メイプル

強い女キャラ嫌い

 

 

 

 

もう一度言おう、

 

強い可愛い女キャラ嫌い。

 

 

 

 

 

「えええええ?!何いってんだコイツ!?」

「強くて可愛いって最高じゃん!」

「頭おかしいよコイツ…」

 

いや~だってさあ…

 

だって可愛いし強いって、ずるくないですか?

 

普通可愛さ強さ同居しない気がするんですよね。

 

  • 可愛い代わりに弱い、
  • 強い代わりにゴツい(かっこよさはある)、

 

そのどちらかが普通というものじゃないですか。

 

リアルにおいては、大抵はそうじゃないですか。

吉田沙保里とかも、強さの代わりに女の子っぽさを多少すてているし、可愛い女性は大概緊急事態にお荷物になりがちな気がする。

 

でもまあリアルはおいといて、創作の世界でそういう強くて可愛いみたいなキャラはたくさんいます

 

が、よく考えたらズルいと思うわけです。

 

前回の記事で多少言及しましたが、可愛いとは弱いということなのではないか?という考えを提起しました。

 

 

でもなんかアレですね。この記事で主張するのは、喩えるならば、なろう作家に対して「中世にじゃがいもは存在しない!」っていうような、すごい頭の固いことを言ってますね。

 

創作は自由であり、別に強い可愛いキャラがいてもいいじゃない、と私もそう思うし、そうであるべきだと思うのです

 

でもこれでモヤモヤを外にだすことができて個人的に気持ちがスッキリするので続けます。自分個人の感情は別なのでね。

 

つまり私は嫉妬しているのです

 

喩えるなら、すべてを犠牲にして得た力を、可愛い女キャラが簡単に手にしたら凹むじゃないですか。自分がその女キャラの立場になりたいじゃないですか。

 

可愛くて強い、それは最高です!でもそれは自分がやりたかった!

 

だから嫌いだな。

 

 

この感情…

遡ると、あるなろう小説原作アニメに端を発します

 

それは「痛いのは嫌なので防御力全ふりします」みたいなアニメです。

(名前は一字一句覚えてるわけないよ。なろう特有の長いタイトルだし)

 

 

その中で女主人公は、初速ダッシュで、なんの苦しみもなく、楽しくやってたら最強になってました系の展開です。

 

そのテンポ感は、なろう特有のジャンク的な面白さ、小気味よさが有りました。

 

実は私、このアニメの序盤はオモシロイと思ってみています。なろう特有の視聴者ツッコミだったり、バトルの爽快さだったり、なんならアニメ以前に原作を見てて、面白いとさえ思いました。

 

ですが、中盤あたりで自分の琴線にふれるイベントがおこります

それは、他のプレイヤーを女主人公が蹂躙すると言う展開です。

 

わかります?

女主人公は初めて一ヶ月以内とかの新人なのに、それまで何年とかやってきただろう他のプレイヤーを簡単に蹂躙するのです。

 

そして、その蹂躙する相手プレイヤーは、別にズルとかチートとかしてない

けど、なんか悪い嫌な感じに描写されるわけですよ。

 

悪い感じっつーか、ガチ勢っぽい真剣な感じで主人公たちに襲ってくるわけです。

(襲ってくるっつっても、別にいきなりPVPを仕掛けるとかそういう展開ではなく、バトロワ形式の大会なので襲ってくるのは当然なのです)

 

それを女主人公たちはゆるふわなのりで簡単に倒してしまうのです。

 

なんか手は悪くないのに悪く描写すること、相手への感情移入を減らし倒されて当然。だって悪いのはそっちだし」みたいな感じに仕立て上げているのです!

 

なんか、この感情を格闘ゲーマーに喩えるなら、梅原大吾が、最近格ゲーはじめた女子中学生とかに負けて、「わ、私が…勝っちゃった~!」みたいなノリで女子高生がゆるふわなノリでリアクションするみたいな

 

なんかさ、それって…不快じゃない?

 

(いや別にいいですけどね。創作は何を使用が自由だし。自由は認めるが、それとは別の俺が「嫌い」と言っているのです。)

 

しかも相手プレイヤーがちょっと優位になると、主人公たちのメンバーの一人が「コイツ・・ッ!みたいな敵意を出してくるわけですよ。

 

ええぇ~、何そのリアクション。「今まで敵が雑魚だと思ってたのに、いきなり踏み込んできたからコイツ嫌い…!」みたいなその態度ですか…

 

いやあのゆるふわな感じでやってきたなら、相対的に相手が脅威になるのはわかってるじゃないですか。相手の方が真剣なんだからさ。

 

敵が自分を殺しに来るのは当然、殺されるのも当然、殺すんだから殺されるのは当然のことだろ。

それが対人ゲームの心得。

 

なのに今までお前は死なないとでも思ってたのかよ。負けないと思ってたのかよみたいなさ。

 

なんかその甘さがさあ…。

 

まあ別に甘さを否定したいわけじゃないんですよ。

その甘さにフォーカスして、「甘いだけじゃダメなんだ…ガチでやるぞ!」とか「甘いのは自覚してるけど、これが私のスタイルなんだ!」ってなら分かるけどさ。

 

そういう展開もなく、別に甘いまま強いだけの主人公だしな。これそういうやつじゃないから。なろうってそういうことだから。

 

 

そして、一番嫌なのが、その負けたプレイヤーが、「ははは、こいつは一本取られちまったぜ」「今年の新人はすげえなぁ」みたいな他人事のノリなのが、なんかやだな。

 

絶対悔しいはずじゃん。新人に負けたんやぞ。あんなに真剣にやってきたのに。今までやってきたこと全否定なのにそれで終わるのはおかしいじゃん。

 

まあ描写してないだけで内面は憎悪にあふれているとかいくらでも解釈の仕様があるけど、見ているぶんとしては「もっと怒れよ。もっと熱くなれよ」と松岡修造にならざるをえない。

 

(小説版では、その描写が省かれていたのか読み飛ばしていのか知らないが、アニメになってヤラれている側がそういう不自然な大人的対応をしているのを見て、わかりやすくなったことにより、嫌感がましている)

(あとニコニコ大百科とかでこの気持を共有したくてコメントを見たら、主人公を否定するようなコメントは散見するものの、この感情をどう言語化していいのかよくわからない民がちらほらいた。同士よ)

 

 

 

まあそんな感じで、なんかズルいじゃん。って感想です。

 

そりゃ俺だって、メイプル(痛いのは嫌の主人公)みたいになりたいよ。かわいくて強くなりたいよ。

 

でも他人がそうであるということは、嫌いだな。劣等感にさいなまれる。

 

性格が悪い!自分ながらに!(だが全員そうだろ?お前らもそうだろ?)

 

だから俺はこれからかわいくて強くなろう。それを目標にして行きていきます。そして今の俺みたいに嫉妬されよう。それを享受するべきなのだ。