ガンバの冒険を岡田斗司夫とかいうやべーおっさんの動画で知りました。
(俺の岡田斗司夫に対する複雑な感情はまた別の記事にするとしますが)
そいで、Dアニメストアで見ました。
いやー良かった。
ガンバっていうのは、ネズミの名前です。このアニメの主人公たちはネズミでほとんど人間は登場しません。、そいつらが海を渡ったり島を探索して、敵のノロイというイタチを倒すみたいな話なんですが、
まずひとつ思ったのが、偶然か狙ってか知りませんが、ネズミである利点がかなりあるアニメだな。と。
つまり作画コストが低そう。
だからこそ、あんなに動きがあるアニメが作れたんじゃないか、みたいな勘ぐりがありました。
なんかグレンラガンの制作会社が、「一枚の絵を書き込むよりも、単純化してより動かしたいよね」みたいなことをどっかで聞いたことがある。
その結果がパンティー&ストッキングwithガーターベルトなのかもしれないな。
ともかく、ネズミってイイね。デフォルメってイイね。そう思った。
それでいて、背景とかの比較的書き込まれた一枚絵もなんかも、写実的ではないにせよ、絵の具的な油絵的な感じで、雰囲気出ていたよな。絵本的な?
船の中の暗いところだったり、島の中の自然や、海、空、みたいな。
背景とかはキャラと比べて基本動かないからな。書き込みできる時間が十分にあったんでしょう。多分。
そして、ストーリーについてなんですが、結構子供向けっぽいアニメとは思えないほど合理的というか、論理的なものになっていた。
敵がそそのかして裏切り者を出したりとか、海を渡って敵のイタチから逃げるとか、主人公たちが囮になるだとか。
関心したのぜ。これは大人が見ても面白いなと。
っていうか子供に見せる気無いだろ。
何故かというと、シリアスなんだよなぁ…色々と。
やれ仲間が死んだだの、やれ裏切り者だの、家族が全滅しただの、なんか主人公のガンバの性格が明るくて不屈だからこそ対抗できてるけど、並のネズミなら屈しているんだよなぁ…。
そういうシリアスな雰囲気が作品全体から感じられる。
その一要因として、前述した背景なんだけど、それがなんかすごい…美しいだとか、トゥーン的というよりも、荒々しい!みたいな。そういう印象を持つ絵柄なんだよあ。
そんな世界観で頑張るガンバたち…
ま、ネズミ(害獣)だからどうでもいいんですけどね。
実際ガンバたちは人間の蓄えた食料を荒らす場面が何回かあるのだ
でもそれを見てもなんかガンバたちに感情移入させられる。
正義とは視点の問題なのかもしれないなと。
人間にとっては害獣であり駆除の対象かも知れないが、本人たちはそういう物語があるのかもしれない。
正直、YouTubeのネズミとか閉じ込めたり殺す動画がたまに見たく成る俺だけども、中には仲間思いの優しいネズミがいるのかもしれない。
まあそんな感じで心にも無いことをいったところで。
このアニメで一番好きな話。を言うね?
多分50%くらいが共通してると思うんだが。
中盤~終盤くらいのガンバが仲間たちとはぐれてロッジに避難しているとき、
そこにいる一人の人間に介抱される話。
あれ、良いよな…
今まで人間はほとんど登場してないけど、人間の食料を荒らしまくっってどう考えても害獣なのに、助けるのに理由はいるかい?みたいな。
っていうか単純にこの人間さんが渋くてかっこいい。優しい。惚れる。抱いて。
なんか力が強いけど心は優しいみたいなさ。
ガンバとしても敵にやられて傷ついてたところに、自分たちネズミの敵である人間に見つかって死んだ!と思ったら癒やしてもらうみたいな。
人間は敵だと思って手に噛みついたりもしたのに、それを気にすることなく手当する…もうナウシカじゃんこれ。聖母じゃん。
ナウシカの胸が何故大きいのかは、傷ついた人を抱きしめるためとかのロリコン宮崎駿が語るところでるが、つまりこいつが筋肉バキバキなのも、そういう母性の現れなんですよね~(適当)
こういう「人間にもいいやつはいるよ!」展開。
地味に好きだな。作品全体がシリアスでアクティブなのに対して、
この話だけ真逆の静的な感じじゃん?
それが印象的っつーかさー。
まあ昔のアニメだし、絵柄とか声優の昔っぽさとかで敬遠する人もいるだろうけども、
作業中にラジオ的に聞き流すのもいいなじゃにかな?