リボーンの人がキャラデザインをしたSF刑事アニメ。
©サイコパス製作委員会
ちょっと前によくあった、有名マンガ家がキャラデザするタイプのアニメ、サイコパス
レビューというか感想言います
このアニメも、俺は最初人気だったから逆に見ないという、天邪鬼的なアレを発動していたので、あまり良い印象を持っていなかったのですが、
dアニメでこれを見たとき「ええやん・・・面白いやん・・・」ってなりましたね。ええ。
有名漫画家がキャラデザをする系のアニメって、ストーリーは微妙みたいな印象があったんですが、すごい良いですよね・・・
何が良いって、犯罪者のキャラが良い!
たまにまどマギとかるろうに剣心みたいに、敵がかっこいいOR面白いみたいな感じのヤツありますけど、割りと他の漫画にも言えるのかな。名作は敵も魅力的という。
いやなんとうか、ラスボスのアイツ(槙島聖護)がカッコいいとか魅力的とか言うつもりは無いんですよね。
©サイコパス製作委員会
むしろアイツは割りと嫌いな部類に入るかもしれない。まあ一般的には人気になりそうなキャラだけどさあ。
アクセラレーターみたいに犯罪者なのに謎に優遇されているキャラで、「いやお前も死ねよ」みたいに思っててさ…あまり好きじゃないんだよな
ラストの方は若干正義っぽいことしやがって‥
そいつよりも、各話のどうせ死ぬんだろお前みたいな使い捨て犯罪者が好きなんだよね。
北斗の拳のヒャッハーしているモブみたいな。
もう最低なんだよなこのアニメの犯罪者って。
設定からして、ガチの性格が終わってる腐っているやつが敵キャラみたいな感じだからな。
そういった、クソみたいな人間がやりたい放題して、最後に死ぬのが面白いのに、
ラスボスのアイツ(槙島聖護)が、「君はボクの犯罪美的センスに敵わない人間だ。生きる価値ないので死ね」みたいに処刑人みたいに手を下すやつでもあるから、正直微妙なんだけどな。
ラストで犯罪者を殺してくれるのは好きだけども。こいつもクソ犯罪者だからもやもやが同時に貯まるというね。
こういう楽しみ方をしていると、もしかして俺ってヤクザ映画とか楽しめる人間なんだろうかと思うよね。
北野武の全員悪人みたいなキャッチコピーの映画が昔あったけど、アレもそういう、悪人が死にまくるのを楽しむものだって、邦キチとかの漫画で解説してたわ。
まあそういう、サイコパスというアニメは、ヤクザ映画的な楽しみ方もできますよと。
あと、前述したのとは真逆の意味で、結構味方サイドのキャラも好き。
こいつらは、犯罪者と違って、むっちゃ良いやつなんだよな。
犯罪者は結構、見てると「うわぁこいつやべぇえ」って心が荒れる感じがするけど、それに対して味方サイドの優しさが中和する感じで、そういったコントラスト的なものがあって良いよね。
アメとムチというか、そういうメリハリがある構成になってるんだろうね。
犯罪者と違って死んでほしくない。でもなんかフラグ立ってませんかね?・・・って感じのキャラたち。
まずは、主人公の相棒みたいな、正統派ヒーロー的なキャラの狡噛慎也(なんて読むんだよ)、こいつはまあ、良いよね。スタンダードで。乙女ゲーでいうところの王道的なツンデレキャラで。
©サイコパス製作委員会
でもさあ、それよりもおっさん(征陸智己)、良いよね…。大人の優しさというか、おっさんだけど全く説教臭くないというか、むしろ自分が犯罪者の素質があるから自分を責めている感じが…良い…
©サイコパス製作委員会
正直女子人気はおっさんのほうが大きいんじゃないかとすら思う(いやそんなことないだろ。女の子はやっぱり若い子が良いんじゃないか?)
まあそのくらい、良い…、
刑事ものはやっぱりこういう50代くらいのこういうキャラが必要だなと。紅一点ってやつだな。
デトロイトビカムヒューマンでも刑事のおっさんが人気だったやん?割りと刑事のおっさんって人気が出がちだよな。
そしてその男ハーレムの中心である女主人公はさあ‥なんかアレだよね。
©サイコパス製作委員会
嫉妬ではないが、出来すぎてるだろ。このハーレムシステム。ってちょっと突っ込みたくなるんだよな。
どういうことかというと、まずこのアニメの世界って、人が犯罪者の素質があるかを機械で測定できる、ディストピアっぽい世界なんだよな。
そして、犯罪者の素質があるだけで、実際に犯罪行為に手を出さなくても、逮捕されるみたいな。いやむしろ問答無用でぶっ殺されるみたいな。そういう設定。
そして主人公たちの味方サイドは、その機械(銃)でそういった犯罪者予備軍を捕まえたりぶっ殺したりする組織(つまり刑事的な)なんだけども。
その組織のメンバーは、主に二つに分けられてて、
一つは、その犯罪者予備軍の人間。つまり悪を裁くのは悪みたいな。この世界では人を殺すと精神汚染で犯罪係数が高くなるって設定だから、こういう仕事をするのはこういう人しかできないよみたいな。
そしてもう一つはその犯罪者予備軍を取り締まる人間。こっちは逆に犯罪係数が低い人間じゃないとなれないよ。信頼性的にね? みたいな。
そして主人公は後者の人間であり、前述した男キャラたちは前者。
そう、男キャラを管理するみたいな。
権力的に主人公が上みたいな。
そういう関係なわけですよね。
これすごい、乙女ゲーです…
乙女ゲーっつうかさ、したことないからわからないけど、これ完全に主人公に有利な世界だよなぁ?!
男がシャワー浴びているときとかトレーニングしているとき、躍動する筋肉が汗を流しているとかも、この主人公はそれを眺めているだけみたいなさあ?(いやそんなことはないだろうけど、そういうイメージ)
すごい…嫉妬です…
いや別に主人公も結構苦労するタイプの主人公なんだけども。
ポケモンバトルのトレーナーみたいに、何もしないで眺めるみたいなことをしないで、正義感から「自分も戦うよ!」みたいなことを言っちゃうタイプだから、「へえ、やるじゃん‥(上から目線)」みたいな。
そういう心境になったよね。
まあこんな感じで、女(もしくはホモ)にターゲッティングしているみたいな設定だけど、抜け目がない。
ここまで言ってきて、「それもう乙女向けアニメやん!」って感じたかもしれないが、
ちゃんとエロい女キャラもいるという。
乙女向けアニメは、やっぱり女主人公が世界の中心なわけだから、ほかキャラは全員男ばっかりで女が出ても主人公より地味だったりブサイクだったりみたいな特徴があるけど、
このアニメではちゃんと主人公と同格に可愛い女キャラクターが出てくるっていう特徴
いやむしろ主人公よりもエロい!
そうやって、女だけではなく、男にもターゲッティングしているという、抜け目がない。(まあ全体的に女向けっぽい感じはするけど)
これ、今説明してて思い出したんだけど、「K」ってアニメを思い出したな。
アレも結構、乙女向けアニメっぽい感じでありつつも、ちゃんとエロ可愛い女キャラも出すよみたいな。
そういう風潮があったんですかね?まあしらんけど。
あ、あと最後に、このアニメ結構金がかかってそうなだけあって、銃とかロボットのメカ描写が良かったな。あと電脳世界も結構デザインが良かった。特に好きなのは、洗面台がたくさんある部屋。夢の中みたいですき
SF作品だから高い作画力を十分に活かせているよな。
まあSFヲタには突っ込まれそうな展開もあったけどね。正直ストーリーの都合上、そこはガバガバにしとかないと面白くないよねって感じ。
っていうか犯罪を犯してないのにその場で殺すって無茶苦茶だろ…って誰もが突っ込んでるよな。まあそこは、良いんだよ。面白いから。そこは突っ込んだら敗けだろ