極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」の件についての感想

宮崎駿といえば、超スゴイ監督で、その人に関するネタ的な事件として、こういうのがあった。

 

極めてなにか生命に対する侮辱を感じます - Google 検索

 

まあ簡単に言うと、ドワンゴの創業者が、宮崎駿に対して、AIを作って作成したゾンビアニメーションを見せて、

それに対して宮崎駿が「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」と否定的?な意見を言ってその場が凍りついた事件だ。

 

 

コレに対して、一般的な風潮として2つの感想がある。

 

一つは「パヤオさんよぉ‥そこまで言う事ないじゃねえか、奴さんだって頑張ってるし」

 

一つは「いやこんなのあの宮崎駿に見せるとか不敬すぎるだろ…川上さんよぉ、おめえ何やってんだ!?(ルフィ)」

 

つまりパヤオ用語派閥と、川上擁護派閥である。

 

 

俺は、最初どちらかといえば、、川上擁護派だった。

 

宮崎駿って、結構堅苦しい感じがしてて、ちょっと付き合いにくいというか、俺が苦手な大人みたいなイメージだったし、(作品は最高だけど)、

 

そんな堅苦しいの権化であり、かつ最高のアニメを作る監督であるハヤオに対し、ペーペーのドワンゴ創業者が、クソみたいな作品を見せる。

 

その心意気に関心したというのもある。

 

そういう、なんというか、バギのトーナメント戦で出場した、弱いけど心意気だけはすごいみたいな不良みたいなキャラいたじゃん?

 

ああいう、弱いということを武器にした!?みたいな。そういうキャラすこかもしれないというか。

 

ゲームとかも、弱くて面白いキャラとかのほうが好きだし、なんというかジャイアントキリングというか。

まあキリングできなくても立ち向かうというか挑戦するということに対して評価というか拍手を送りたいみたいな考えなんで。

 

勝敗は関係ないみたいな考えが俺にはあるからな。

 

 

 

だから、最初は「なんだよハヤオよぉ…お前もこういう時期があったじゃねぇか。あの頃の気持を忘れたのかよ」みたいな。そういう誰目線!?みたいな感想を持ってたんですよね。この事件に。

 

 

でも少し立って、ちょっと思ったことがあった。

 

まあ、岡田斗司夫ジブリの解説動画みたいなのを見ていたんですよね。

 

そして思ったんです。「今まで結構宮崎駿のこと全然知らなかったな」と。

 

解説によると、ジブリ作品って結構ダークな部分があるんじゃないかみたいな。

 

となりのトトロとかも色々とダークな噂があったり、ポニョとかハウルとかも、色々と、作中であまり説明はされてないけど背景が黒かったり、あるいはナウシカとかもののけ姫とかもエロティシズムな側面とかがあったり

 

なんというか、この解説を効くまでは、結構ジブリって、子供向けのためのアニメと言うか、しまじろうだとかコラショみたいに、清廉潔白な感じのコンテンツだと思ってたんですよね。

 

あと、割りと設定が練り込まれているらしく、表面上だけでは語れない情報が盛り込まれていると。

 

なんというか、宮崎駿って、予想以上に知的な人なんだなと。

 

だからこそ、あのとき、「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」といったのは、そのままの意味で捉えて良いのだろうかと。そう思ったんですよね。

 

 

いやつまり、この言葉は俺は「こんな汚らしい作品を清廉潔白なアニメ会社監督である俺にみせやがって!!」みたいな意味だと捉えていたんですけど、違うのではないか。

 

 

そのままの意味で、「生命を冒涜するようなすげーダークな作品だと感じました」みたいな。そういう事を言いたかったのではないか?

 

いやだって、宮崎駿も、生命を冒涜するようなキャラクターやシーンを書いてきたわけじゃん?今まで。

 

例えば漫画版ナウシカの、なんかやばい国の人がヤバい実験をしたり、ヒャッハーをしたりとか。

核的なものを描写したりとか、ハウルの世界の戦争とか。

 

なんというか、パヤオにはそういう「ダークなシーンを描くな!子供に悪影響だろ!」とはいえない立場にあるわけで。

 

 

問題は、「なぜその作品を作ったのか」みたいなことだと思うんですよね。

 

そのゾンビを作ることで自分の思いを伝えているか?みたいな。

 

そういう意味で否定的な意味も多少含まれていたけども、問題はその作品に信念がないよねみたいなことだったんじゃないかと。

 

 

 

そう俺は、ハヤオ肯定的な意見を考えたんだけども。

 

これは咀嚼しすぎたかな?と思ったんですよね。

 

そんなこと本人は考えてないよ。みたいになってないか?

 

この分析…、岡田斗司夫を笑えない感じになっているよね。

 

 

 

というわけで、このリンク先で、彼の発言を見直してみたんですが。

極めてなにか生命に対する侮辱を感じますとは (キワメテナニカセイメイニタイスルブジョクヲカンジマスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 (nicovideo.jp)

彼は実際こういう事を言ってたんですよね。

 

あのう うーんとね
 毎朝会う、毎朝…このごろ会わない(けど)身体障害の友人がいるんですよ
 その人は歩いてくるんだけど
 片足はほとんど曲がったままだから大変な苦労をして歩いてくるんですよ
 ハイタッチするだけでも大変なんです
 彼の筋肉がこわばってる手と僕の手でハイタッチするの
 その彼のことを思い出してね
 僕は(これを)面白いと思って見ることできないですよ
 これを作る人たちは痛みとか(そういうものについて)何も考えないでやってるでしょう
 極めて不愉快ですよね
 そんなに気持ち悪いものをやりたいならなら勝手にやってればいいだけで
 僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません
 極めてなにか生命に対する侮辱を感じます

ここまで引用

 

 

うーん、

 

 

これ、つまり要約すると、

 

「私はこの作品を見て、個人的に嫌なことを思い出したから、良いとは思えない」と。

 

ハヤオさぁ…、

 

そんなこと言われたら、誰も否定できねぇよ…

 

 

まあ、そんなこといったらゾンビ映画やゲームなんて作れねえだろとか、作品の幅が狭まるだろとか、リアルと作品は別だろとか、そういう正論はいくらでも言えるけどさ。

 

でも俺はコレが嫌いって、そういう感想を言うのは誰でも自由だからな…

 

 

 

なんだろうな。

 

俺はもっとこうハヤオがこう↓いったんじゃないかと思ってたんだよね。

 

「お前らの実力はこんなもんなのか!!こんなつまらねえアニメーションを作るだけで満足なのか!?お前の本気や全力はこんなもんじゃないだろ!!お前らの信念!欲望を作品に叩きつけてもってこい!!」

 

みたいなさ…

 

 

でも違うな。と。

 

ハヤオ、こんなこと言ってないなって。そう思った。

 

今原文を見て思ったんだけど、これもうハヤオが好き勝手に言ってるだけだなと。

 

ただ、人目とか気にせずに自分の感情の赴くままに言っているだけなんだなと。

 

いやそれが悪いことじゃない

 

というか、むしろ良いことだ。

 

そのくらいのエゴがあったほうが良いと思う。こういう芸術系の人は。

 

というかむしろ、エゴがないと芸術で大成することなんて不可能だろ。

 

庵野とか新海誠とか、自分の欲望とか、勝手な価値観を、作品に叩きつけられる人間こそが、素晴らしい人間だと思うし、全く間違えてない。

 

 

ここで悪いのは俺自身だなって。

 

なんというか、ハヤオを勝手に神格化して、「多分良いこと言ってるんだな」みたいな。そういう解釈になっていた。

 

 

なんかさ…

 

 

ごめーーん!!俺が悪かっだあーーー!!!(ウソップ)

 

 

宮崎駿をさあああ勝手にすごい人だから、人徳的にも優れているんだなとか、そういう期待をしてしまった!それがどれだけ相手を苦しめることかもしらずにさあああああ!!!

 

 

ブリーチの藍染惣右介も言ってたじゃん。「憧れは理解とは最も遠い感情」って

 

 

なんかもう、こういうすごい人に対して、もうこれから一切期待しないほうが良いと思う。

 

宮崎駿ロリコン!!

宮崎駿は巨乳好き!!

宮崎駿は変態!!職場で女に色目使ってる!!

 

ふう、これで彼の心が少しでも軽くなっているといいのだが

 

もう何を作ってても良いんだよ。難解だったりつまらない映画でも、作ること自体が尊いことじゃなかったのか?

 

なんかこう、ハヤオは期待に応える必要はないと思うんだよな。もちろんハヤオ以外の人も、アマチュアも。

 

なんかハヤオに対して、引退詐欺とか言ってブーイングされてるとかいう記事を見つけたけどさ。

 

そんなん別にええやろ。自由にやらせろよ。それが芸術だろ

 

 

 

 

後記 2022・12・18

書いた後に思ったんだけど、この記事に対するこんなアンチを想像してしまった。

 

つまりこう言われたら嫌だなぁ~ってのを考えてしまったんだけど。

 

「おいおい、なんだよこの言い方!それってまるでハヤオが自分勝手に川上の作品に文句言ってるみたいな言い方じゃねーか!良くないよ!ハヤオは知り合いにそういう体の不自由な方がいるんだぞ!?それなのに、まるで自分が嫌いだから批判したみたいな言い方ってないだろ!そんなのあんまりだろ!!」

 

ってね。

 

でもさあ、それって仕方無くない?

 

宮崎駿だって、自分の作品で誰かに嫌な思いをさせたかもしれないじゃん。

まあ表面上は子供向けに作られいるっぽいから、それは少ないかもしれないけど、でもこんだけ多くの人に見てもらえる作品が作れるんだから、創作者は誰しもが誰を傷つけてしまうリスクがあるわけじゃん。

 

確かにこんなチープな作品を宮崎駿は見せられて、不快だっただろうし、同情するところもあるし、もし自分が彼の立場なら嫌だろうけどさ

 

でも、こういう企画に出た以上、それは仕方ないんじゃないかなって。

 

そこは自己責任でしょう。

 

でもまあ、別に「だから宮崎駿は川上の作品に文句を言う筋合いはない!」って言うつもりはないよ。全く。いやむしろ文句をいうべきだったとすら思う。彼の性格的にも、あるいは社会に自由な意見を言える空気を作るためにも。

 

ただ、つまりいいたいのは「宮崎駿も川上も、それ以外の誰しもが対等にお互いの作品に対して勝手に感想を言ってもいい」「もうお互い本心で殴り合えよ」ってことなんだよなぁ。

 

 

えっと、つまりどういうことかというと…

 

アレだよね。

 

理想を言うならば、「何を言われても気にしない!そんなことよりも俺の欲望を追求する!」の精神を誰しもが持つべきだよなって。

 

つまりアドラー心理学

 

まあそれは理想論がすぎるかもしれないが。

 

 

 

 

 

あとさあ、以上のこととは関係ないことだけど、

 

宮崎駿ロリコン!とか、誹謗中傷っぽいことを言ってるんだが、

 

これ記事から削除しようか迷ったよね。

 

だってなんか最近物騒じゃないか。そういうの。名誉毀損で訴えるみたいなことが日本でもよく起きてるじゃん?

 

訴訟大国アメリカ的すぎるだろ。まあでもそれはいいことでもあるんだが。

 

まあ多分大丈夫でしょう!別に彼の人格を否定しているわけじゃないし。

 

むしろ俺は彼の人格というか人間性を尊重している故に言っているからね。

 

なんというか、ちょっと脱線するけど、

宮崎駿みたいなすごい人とか、すごい人をファンが神格化して、全ての言動を全肯定するのって、逆にその人の人間性を否定しているよなって

 

愛染の言葉通りなんだよ。

なんというか、その人もちゃんと人間なんだってことを、誰しもが忘れるよな。

 

おい、聞いてるか? たらこ唇信者。あと他のクソYouTuber信者。

 

人間は完璧じゃないぞ。特に自分の誤りを認めない人間は不完全の極みだからな。