ナルト(NARUTO)のレビュー

この前、ウメハラの切り抜きをみたんだが、意外とNARUTOはそんなに好きじゃないらしい。

【ウメハラ】「NARUTOはいまだによくわからない。登場人物に感情移入できない【ストリートファイター5】 - YouTube

 

最近まで俺はウメハラって、けっこうワイルドというか、クールというか、「体罰は(問題のある生徒に関しては)ある程度はしゃーなくない?」みたいな意見を言ってるから、こういうナルトみたいなすごい荒れた?世界観って好きなのかなというイメージがあった。

 

 

だが彼は結構、熱い人間で、割りとこういうのは好きではないみたいなことを言ってたわ。

やっぱキャラクターに感情移入できるのが好きだけどナルトはそれができないみたいなこと言ってたし。

そこ意外というか、割りとウメハラは一般人とはかけ離れた冷たい精神性を持っているのかと思っていたが、結構理解できるところも多いなと。割と熱いところもあるなって。

 

一方、ナルトについてだが、

 

最近成るとの作者の新作、サムライ8という問題作があったわけじゃないですか

 

それと同時に、やっぱりナルトの評価もなんというか、まあケチをつけられたじゃないですけど、「ああ…あれはやっぱり編集の力なのか」みたいな。そういう雰囲気があるわけですよね。

 

まあでも、作品自体には罪はないというか、俺は個人的に割りとナルトは好きなほうなんですよね。

 

んで、前述のウメハラの「感情移入できない」っていう評価は、結構俺の中ではそこまでマイナスポイントじゃないというか

 

別に感情移入できなくても、バトルさえ面白ければいいというスタンス。

 

だし、それに感情移入はできると思うんですよね。

 

多分ウメハラの感情移入できないっていうのは、俺的に解釈すると「感情移入”したくない”」ということだと思うんですよね。

 

つまりどういうことかというと、

 

割りとナルトの世界観って、クソじゃないですか。

 

いやつまらないという意味でじゃなくて、リアルだったら意味でクソという意味。

 

つまり、個人個人が意思を持って自由に行動できるという感じじゃなくて、「里のために働くことが忍者としての指名」みたいな、

 

作中でも「どこでどうやって死ぬかは個人の自由だ」みたいなことを先生が言っていて「うわぁ…すごい‥修羅の考えです」と思った覚えがある。

 

それぞれのキャラクターの意思とか皆無なんだよな。「何々がしたい!」とかじゃなくて、「里のために働け、お前らはそのために生きている、」みたいな。

その前提で、それぞれのキャラの意思とかやりたいことがあるみたいな感じじゃないですか

 

だから正確には「感情移入できない」じゃなくて、「うわぁ、この世界のキャラクターに感情移入したくねぇ~」なんじゃないのかなと思うですよね。

 

あと作画的にも、結構冷たい感じの絵のタッチだよな。ナルトって。

 

その冷たい感じの作画が、荒れた世界観とマッチしているからいいけどさ。

 

 

 

 

まあ、実際自分が読んでてまあまあ感情移入しやすいと思っていたが、ウメハラが感情移入しにくいって言っているのはそういう理屈なのではないかと。

 

 

ウメハラは結構、キャラクターになり切って読むみたいなタイプの読み方をしているのではないかと。

 

 

だが自分は必ずしもそういった読み方をしない&バトルが好きなので、正直そういう修羅的な世界観は、悪くないとも思うんですよね。

 

例えばダンゲロスとかアカメが斬るみたいな作品は、作中のキャラに感情移入してたらストレスに成るような世界観だけども、俯瞰して神の視点で見たら、「カオスさ」が面白いじゃないですか。

 

そういうなんでもアリ(バーリトゥード)的な世界観ならば、バトルする理由とかも作りやすそうだし。ぶっ飛んでいるキャラを出しやすいじゃん?

 

 

実際、まあこういう修羅的な世界観は、珍しくないわけじゃないですか。漫画に置いて。

他にもドロヘドロだったり、弐瓶勉的な世界観とか、ファイアパンチとか、

 

でもそれをジャンプでできているっていうのが珍しいところだよな

 

まあ最近はファイアパンチチェンソーマンとかジャンプらしくない作品も連載しているけどさ。

 

でもそれ以前から、ナルトという作品が連載されていたという事実。

 

いうてナルトって、ジャンプっぽくないよな。

 

一話だけ見てると、主人公が成り上がって活躍するっていう、ジャンプっぽいノリの作品なのだけど、世界観自体はそういう修羅の国というね。

 

普段意識されないけどナルトって、結構チェンソーマンファイアパンチ寄りの作品だよな。作画的にも結構似てる感じはする。

 

まあ俺は作画はチェンソーマンのほうが好きだけども、バトルはナルトのほうが好きだな。

 

 

 

 

まあナルトの良いところって、やっぱり能力バトルだよな。

肋骨を使って攻撃したり、砂を使って攻撃したりとか、人形を使って攻撃したりとか、死者蘇生したりとか。

 

設定自体でもう勝ってる感あるよな。

 

いやなんというか、これアレだな。

 

自分はこの前「小説は結構倫理的にぶっ飛んだ作品があって面白い」って言ってたけど、あれに通じるものがあるよな。

 

作者はなんというか、いわゆるなろう系みたいな俺TUEE系が好きじゃないというか、極限まで主人公サイドを追い込んで行くタイプの芸風だよな。久保帯人と同じタイプのやつ。

 

ブリーチはマジで月島さんのおかげはホント面白いとか超えてる、一線超えてる感じがあるよな。

 

まあ実際、このスタイルは結構作者の持ち味が分かれてくるところがあるよな。

主人公を気持ちよく無双させるか、キツめの試練を与えるかみたいな。

 

 

 

 

 

 

 

あと、結構サスケの兄のエピソードは結構好きだな。

 

こんな修羅的な世界観の中で、すごい愛情があるというか、

 

よくこんな世界でここまでの行動ができるなっていうか。

 

前述した通り、ナルトの世界観は、すごい個人の自由がしばれている印象があるって言ったけど、その中でここまで里の因習にとらわれずに己の新年だけで行動できるっていう、

 

弟への愛情だけじゃなくて、そういった自由意思的な意味でも感動したよね。

 

 

 

まあだからこそ、サム8の件で作者がアレだとか色々言われてたり、ウメハラが低評価だったりするけど、ナルトはまあ割りと好きなんスよね。

 

 

 

まあなぜナルトをレビューしようかと思ったのかというと、前述の通りウメハラの切り抜きを見たのもあるが、ジャンプラのナルトのスピンオフのやつが面白かったからですね。

 

 

[第1話]NARUTO-ナルト-サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑 - 原作:岸本斉史/江坂純(JUMP j BOOKS) 漫画:木村慎吾 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

 

でもこれ作者は別の人なんだよな。

まあいい作者とかどうでもいいや。

 

結構ナルトの世界観をちゃんと出してるというか、スパイと言うか忍者というか隠密とうか、そこも評価したいポイント

 

ただバトルをして面白いというだけじゃなくて、能力を使って色々と潜入しているシチュエーションが、すごいワクワク感があります。

 

やっぱり監獄編って、好きなシチュエーションだな

 

 

あとさらっと魔法(忍術)を使うっていうのが、好きだな。

普通魔法を使うときは、技名を叫んで魅せる感じでやるのに対して、なんというか日常的に何でも無いことのように魔法を使うという、そういうシーンが好き。

 

そういうのが好きな人は見た方がいい

いつまでわからんが無料だし。