水星の魔女の「進めば2つ、逃げれば1つ」について

アクセス解析で、ガンダム水星の魔女のページが視聴数多いので、この作品で少し思ったことを書きたいと思う。

 

あの格言、「進めば2つ、逃げれば1つ」について



© 創通・サンライズMBS

水星の魔女の「進めば2つ、逃げれば1つ」ってやつ、元ネタがあるのかと調べたら水星の魔女のオリジナルっぽいですね。

 

 

いい言葉だと思う

 

いい言葉だと思うが、作中において、この言葉が「1つよりも2つの方がいいから進み続けるしかねえ」という意味で解釈されているということに対して指摘したいのです。

 

いやまあ、「止まるんじゃねぇぞ」という意味が公式的に正しい解釈なのかもしれませんが、

 

俺の思っている良さのベクトルとは別だなぁと思ったのです。

 

 

まず、なぜ「逃げれば一つ」なのか、ということを考えれば、どういい言葉ということが自ずと分かるのです。

 

 

何故「逃げれば何も得られない」でないのか。

 

何故「逃げれば0つ」ではないのか。

 

何故ならば、この格言は「逃げ」を肯定している言葉だと自分は解釈しています。

 

「逃げてもいい」。だが「進んでもいい」

 

なんというか、現実的に考えると、進むことも逃げることも、どっちも大事だと思うんですよね。

ずっと進み続けるのも状況によっては悪手に成るし、逃げ続けるのも同様です。

まあアニメの世界なら挑戦し続ければ主人公補正で成功しまくれるんだから進み続ければいいと思うですが、リアリティ的にはそうではないので、ときには逃げることも必要なので、

 

この格言、いい言葉だなと。

 

 

 

普通人は逃げることに対してネガティブなイメージを持っていますが、実際は全然そんなことはなく 、逃げずに進んだからこそ多くのものを失うことだってたくさんあると思うのです。

 

ギャンブルやFXとかやってるとより強くそう感じますよね。あの時逃げていれば莫大な利益だったのにとか

 

逃げても何かが「一つ」手に入るのだと考えることで、逃げることに対してポジティブな気持ちになれるのがこの格言の良いところだと思うのです。

 

でもまあ、進むことのほうをポジティブに思わせたいので、「2つ」なのだと。

進んで勝利したら、努力した分倍率がかかって2倍手に入れることができるのだと。

 

そういうこの格言の製作者の意図を感じました。

 

 

だがしかし、作中では、割りとこの格言を「逃げを否定し、進むことを絶対的に肯定する」みたいな感じになっているのが、どうなんだろうというか、俺の思う良さとは別だと思ったのです。

 

 

例えば12話くらいに、恐怖しているすれったが友達を助けるために「進めば2つ、逃げれば一つ」みたいなことをつぶやいて奮起していたシーンあったような気がしますが(うろ覚え)

 

この時彼は一つよりも2つ手に入れる方がいい、と突き進むわけですよね。

 

まあ確かにあのシーンではミリオネを助けるために進むしか無いというのもありますし、まあ主人公補正で最強なんで、進むことがベストだと思うのですがね、

 

 

あまりピッタリの格言ではないなと。そう思ったわけですよね。

 

例えば「勝てば全部守ることができる」だとか、「進み続ければ道は開かれる」みたいな、まあありきたりで自己啓発臭い、進むこと挑戦することを全肯定する格言なら、違和感がなかったのですが、

 

 

それではなぜこの格言を採用したんだろう?と考えたときに、今後の展開的にこう思ったのですよね。

 

この格言を「ときには逃げても良い」という意味ではなく「一つよりも2つの方がいい」という意味で鉄華団みたいに突き進んだ結果、

スレッタは何かを失うことに成るのではないかと。

 

「この時逃げていれば、2つ手に入れた状況になっていたのに、進んだ結果2つとも失った」みたいな、

 

そういう展開が待っているのではないかと思ったわけですよね。

 

 

そういうことしてくる空気だろ?

 

あのクローンイケメンが死亡したり、12話でトマトぶちゃーしたり、ママンが不穏だし、ちゃんと学園無双者ではありまえせんよみたいな空気出してるし。

 

 

 

なんかそれで1つ思う鬱展開がアレだよなぁ…

 

ミリオネたちが会社を作って、なんか義手とか作るみたいな会社作ったけどさあ、絶対それメインメンバーが自分で使う展開とかアリそうだよなぁ…

 

なんかエアリアルの中に脳みそがありそうな気配もあるし、それ関連でもなんかありそうなんだよなぁ。

「義手とか義体とかできるなら、複数人で一つの義体ガンダム)を操るシステムを開発したのよ!」みたいなことをママンがいいそうですね。