いやあ、かっこよかった。ロッキー。
なんというか、終わってみれば結構、シンプルというか、王道というか。
もう好きにならざるを得ないよなこの主人公。
なんかあらっぽいけど優しいみたいな昔のテンプレ不良みたいな。
こういう主人公っていままでなかったよな、
いや俺の読んできたラノベ、なろうの中にはあまりないというか。
なんかこういう男らしいというか、ボロボロになって、判定負けしても、もうこいつの中で世界が自己完結しているみたいな。
なんかこう、最近はやっぱり男も女々しくなって、女も男っぽくなってるからな。(いい意味でも悪い意味でも)
まあ昔の創作はこういうのが普通なんだろうが、例えばゴルゴとかシティハンターとか、そういう男らしさと女らしさが分かれているみたいな。
そういう作品は多かったかもしれないけど、それとロッキーはなんか違う気がするよなぁ。
なんというかそういう作品って、結構男男しているというか、わざとらしいソース味(孤独のグルメ)みたいな男らしさなんだけど、ロッキーの男らしさって、なんというか動物的というか純粋的というか自分を捨てている部分があるよな。
ゴルゴとかシティハンターみたいに「俺は強い!!」みたいなポジティブなキャラじゃない
ロッキーって自堕落的なところがあるじゃん?
あれが良いよね。虚無的というか。ニヒリズムというか自虐的というか、俺は駄目なんだぁみたいな。
まず、確信があるんだが、エイドリアンと付き合わなかったら絶対ロッキーは敗けていたよなっていうところがあるよな。(いや敗けたたんだけど。でもアレは勝ったと言っていいだろ。)
勝因、彼女ができた。みたいな。
ロッキーは絶対自分のために頑張れないところがあるよな。彼女のためにがんばれたみたいな。
それを象徴的に表すのが映画のラストにエイドリアーン!っていうやつ。有名なやつね。
もうあからさまに彼女のために戦ってるやんみたいな。彼女がいなかったら絶対立てなかったやんみたいな。
その純粋な、動物本能的なところが、心をくすぐるというか、可愛らしさがあるよな。ロッキーって。
顔もなんかすごい動物的というか、癒やし系というか、間抜けそうな印象を受けるけども、タフというか、
前回も言ったけどこの映画の主役の人(シルベスター・スタローン)は、自分がシナリオを作って売り込みに行った際、「自分が主役じゃないと駄目」って言って、給料が低くなったらしい。
映画化までの道のり - 「ロッキー」の裏話 | 映画スクエア (eiga-square.jp)
なんというか、彼が演じてくれたから見れた映画というか、ああいう主役の顔になったんだろうなみたいな。
もし彼が「あ、自分以外が主演でもいいっすよ」って言ったら、別のキリッとした感じの顔のやつが演じていたって考えると、なんというか、キャラクター性の完成が低くなっていたかもしれないよな
あと、エイドリアン
このヒロイン最初、「迷惑なんですけど…」みたいな態度から、スキになってきてるやーんみたいな、それとあのスケートのシーン、アレ萌えたよな。
ロッキーがヒロインが転ばないように腰を持ってあげたり、指が曲がっていて「ああこれは違うんだ」って言ったり、そんかすごい、キュンですよね…
でもよぉ、そこから家に帰ったときに、ロッキーが自分の家に「入れって!」って言って「え、でも…」みたいな感じで強引に家に入れるのは、なんか見ていて「ええ…強引すぎないかちょっと…」ってヒヤヒヤしたよな。
お前さっきまでの紳士的な態度はどうしたんだよみたいな。
それで「ああ、きっとこれは一旦嫌われるフェイズだな」って予想してたけど、まさかのそのままキスしてしまうとはね。アメリカってすげえや。
そして次のシーンでヒロインの根暗感が完全に抜けて普通にイチャイチャしているという。完全に堕ちた感、興奮したよね。
そしてロッキーもロッキーで「アイツといると落ち着くんだ」みたいなこと言って、お前らもう仲良しじゃん!好きってことじゃん!
なんか、ロッキーって見る前はずっとボクシングしている映画と思ってたけど、違ったわ。恋愛が主軸になっているというか。
ボクシング3、恋愛7みたいな比重だよな。
まあでもボクシングは必要だよな。ラスト盛り上がらないし。
なんか格闘技とか興味ない人でも、「ロッキーいけー!!」「がんばれぶいきゅあー!」ってなる。コレまでの流れ見ていたらもう応援するしか無いもの。
でも俺が予想した試合展開は、やっぱり序盤中盤終盤、ずっと敵に圧倒されっぱなしだけど、ラストの一発でノックダウンして逆転勝利みたいな流れかなと思ったが、結構序盤から善戦してたよな。
序盤のアポロの強キャラ感はどうしたんだよみたいな。ロッキーも結構自己評価低いだけで強かったんだろうかというか、
アポロが圧倒的強者だからこそ基本的にロッキーをボコボコにして、一瞬の勝機をつかんで逆転勝利みたいな流れになるのかなと思ってたけども。
そういったファンタジー的な流れにはならず結構リアリティがある試合だったよな。
でもこれって、演技なんだよな?なんかしっかりパンチ当ててるけど、これってマジで殴ってるっぽいよな?
なんか殺陣とかって、見るからに剣を当ててないのが分かるけども、この映画のラストはマジで殴り合ってるようにしか見えないというか。
これで殴ったふりとかだったら、結構すごい技術だよな。殴られる方も殴る方も生きが完全に合ってないといけないわけで。
そう思って検索したら、基本演技で、ところどころ実際に殴ってるらしい。
「ロッキー」の試合って、本当に殴ってそうに見えるのですが、どうなんでしょ... - Yahoo!知恵袋
まあさすがにね。全弾ヒットさせるのは役者の精神力が持たないというか、危なすぎるというか、
でも失神したことも合ったらしいし、やはりヤバい。
あと、もう一つ疑問だったのは、肉を殴るシーン、ちょっと意味不明なんだが、なんで肉を殴る必要が…?
ちょっと検索したんだが、インパクト重視的なやつらしい。
なんか唐突に肉殴ってるけどどういう理屈なんだって思ったが、作者の人何も考えてないやつだったわ。理論とかじゃなくてハートだよハート!
そしてやっぱり皆「拳を痛めるからやめとけ」感のある答えを出している