映画キングスマンのレビュー【ネタバレあり】

映画、キングスマンを見た人なら分かると思う。

 

クビ飛ぶシーン

アレいいよね

 

キングスマンで一番好きなシーンは?って聞かれて、一番先に上がるのがこのシーンだよな。

 

 

悪役って、なんかあまり残酷なことにならないじゃん?

なんか日本ってそういう、悪人に対して優しいみたいな、そういう成分あるじゃん?

いやいや、そんなことねーよっていう成分もあるかもしれないが、死刑とかもあるし、世間の風当たりも強いし。必殺仕事人的な悪人を殺すみたいな娯楽が人気だし。

 

でもなんというか、死んだやつの悪口を言うな云々とか、犯罪者の社会更生みたいな、あるいは被害者の名前を公開して加害者は何も言わないとか、雪印の告発者が仕事無くなってとか、内部告発はいけないことだ!みたいな風潮とか。トネガワとかハンチョウスピンオフとか、イジメ問題で加害者側が「昔のことじゃん!」とかスシローペロペロで例の少年が可愛そう的な、そういう悪人を守ろう被害者は死ね、騙される方が悪い弱いやつが悪い的なところもあるじゃん日本って。

 

クソだよねぇ。

やった分だけの負債を支払わせるべきだよ。

 

その観点から見て、キングスマンのあの、例のクビがぶっ飛ぶシーンは、最高だったよな

 

大勢の金持ち悪党が、最低な死に方をするっていう、笑える死に方をしてるわけじゃん。

 

そういうのって、すごい倫理的な何か、危うさを感じるよね。

ただ殺すだとか、ただ大量殺戮だとか、拷問だとか、そういうのとは別種の、屈辱を相手に与えるというかなんというか。

 

あのシーンのなんかBGMとか、なんか構図とか雰囲気とか、

 

なんか悪党たちが自分たちの勝ちを革新して盛大にパーティーしているところに、その瞬間、頭がぶっ飛んでいくみたいな、スローモーションで、笑っている悪党の顔がハジケて、美しいみたいなね。

 

なんかこう、あのシーンすごいよな。改めて思うけども。

 

なんか悪党を殺すっていう、復讐モノというか、必殺仕事人的な分野ではあるんだけども、

 

なんかスパッ!と一気にやってるから温情はあるんだけども、

え?いいのこれ!?こっちが悪役い感じになってない?みたいな

 

まあ作中のゴミどものやったことを考えれば妥当どころか優しいぐらいだと思うけどね。

 

でもなんか倫理が崩壊しているというか。

 

善サイドではあるけど、悪役のパワーを使って悪を殺しているみたいな。

 

そういうこと、リアルでも必要なのかもシレンね。

 

暇空茜さんの提訴とか、やってることは大人げないと思うけども、でもそういう、悪役みたいなことを善サイドもやってこなかったから、今まで好きにやられてたんだと思う。

前にも言ったけど正しいことを刷るならば正々堂々、自分の力で、みたいな風潮があるじゃん。

そうやって善が潰れていくんだよ。損していくんだよな。

だからこそ、そういう暇空さんの使える手はすべて使う、みたいなところ、すげえなと思うし、これからのスタンダードだと思う。

 

応援してるぞ!!

 

 

まあキングスマンに話は戻して、

その後、なんか主人公と、ポットでの女が、ヒロインを置いてセックスするみたいな、

 

なんか、セオリーの無視というか、普通個々はこうするよね!?的な、

 

ただまあ、解釈違いみたいなのは無いというか、映画の構成上、こうするときはこうするっていうセオリーを無視して、リアリティ的に考えるならこうだよねっていうのに即している部分もあるからな。

 

 

 

あと、二番目に好きなシーンは、主人公の師匠的なやつが洗脳されて一般人虐殺するシーン。

 

あれもすごいよな。

 

なんか視聴者を置いてけぼりにするというか、

なんか敵のあの兵器チートすぎるだろっていうね。

 

なんかキングスマンって、頼れる存在が普通に洗脳されるのもそうだけども、自分の組織のボスがあっさり裏切るみいたいな。

 

そういう、「頼れる存在が頼れなくなる」みたいな。

 

そういうところを俺は評価しているわけですよね。普通そういうことする!?っていう。

 

なんか犬を殺せ、みたいなシーンあるじゃん?

なんかキングスマンっていう組織の試験を主人公が受けているわけなんだけど、その最後の試験で、今まで友情を深めた自分の犬を殺して、合格ですみたいな

 

そういう展開で主人公は犬を殺せず、もうひとりの受験者であるヒロインは犬を殺して合格したわけなんだけども、

 

それで主人公が不合格で「どーすっかなー」ってときに、なんか組織から「助けてくれ!お前の力が必要だ!」っていうね。

 

それで実質合格というか組織に入れたみたいな。

 

いや犬は!?

ヒロインの犬殺され損!?みたいな。

主人公の犬殺さなくてもいいんだったら、ヒロインの犬カワイソスみたいな。

 

なんかそういう、犬殺しという、組織の絶対の掟と言うか、そういうなんか「俺らはこういう感じでやってるんで」みたいな、そういう組織の信念を破壊するみたいな、

 

ハンターハンターにたとえるならば、旅団団長が「俺を見捨てろ」「見捨てられません!」みたいなね。

そういうガバガバルールみたいな。

 

なんかキングスマンはそういう、絶対的なものだと思っていたものがたやすく崩壊するみたいな、

 

そういう気持ちよさみたいなのがあるよね。

 

実際現実でもそういうことあるじゃん?

 

学生の時は勉強が絶対かと思ってたら、別にそんなことはなかったぜみたいな。

 

なんかそういう、常識という名で威張っていた存在とか、そういう鎖で縛っていた存在を、なんかぶっ壊してくれたような気がして、

 

そういう意味でもこの映画好きだな。

 

でも二作目は見てねえや

なんか二作目はヤクがテーマらしくて、なんかこの作風でそんな危険物を取り扱うっていうのが、なんかこう、怖さがあって見てなかったわ。

 

1作目があそこまでぶっ飛んでるのに、これ以上…!?みたいな。そういう怯えが合って、ゲオで借りるのを躊躇していたわ

 

でもまあ今は精神的に耐性が付いてるので見ても良いけどもタイミングがね。

 

アマプラとかで配信してたらいつか見るわ