くにぞーさんの女装男子漫画

くにぞー(国木田くにお)さんはTwitterを使っています: 「#漫画が読めるハッシュタグ 幼馴染みが女装好きになって帰ってくる話 1/12 https://t.co/aVWe4qCjxG」 / Twitter

 

なにこれ、エモい……

 

なんかさあ、普通女装漫画って、もっとこう……、主人公は否定されることないじゃん。

なんか女装って、すごいバレたらいじめられそうというか、アウトローな趣味なわけなんだけど、漫画の世界の中はやっぱあったけえわけじゃん?普通は。

 

普通は女装男子がゆるく女装して「か、KAWAII」ってなるタイプの女装漫画が多いわけじゃん。多分。俺の印象だとそう。

 

しかしこの漫画は、そういう忖度は一切ないわけですわ。

普通にみんな「うわ、女装かよ…」みたいな感じの態度じゃん。

 

すごいなこれ

 

いやでも、俺が知らないだけでそういう漫画ありそうだよな

いにお先生的なそういうノリの漫画とかありそうだよな。女装男子を否定する世界の漫画。

 

まあ、そういった、なんか純文学っぽい空気がね、すごいなと思うわ。

絵柄は真似できたとしても、この構成というか、ネームっていうんですかね、それがすごいな

 

 

そして次はキャラについて語っていくけど

 

主人公(女装する方)、KAWAIIですよね。

 

やっぱりね女装漫画だからな。可愛くないとやってる意味ないですからね。

 

いや女装がKAWAIIというよりもその精神性がピュアでKAWAIIですよねぇ

 

なんか精神性を重視する傾向になってきたわ。この齢にして

僕の好きな男キャラのシンジくんとかも、見た目がKAWAIIというわけではなく、その純粋さがKAWAIIと感じてしまうわけですよね

 

そのピュアな、真っ直ぐな精神性というか、それが、前述したちょっと陰湿な世界にあると、なんかすごい、対比というか、輝きみたいなものがすごいなと。

 

でもちょっとあれだよな。なんというか共感性羞恥というか、リアリティがあるぶん、そういう恥を感じてしまうわけですよね。

 

でもなんというか、こういう他人の目を気にしない、なんかそういうやつでありたいと俺も思うよね。

 

俺は打算しかないというか、考えすぎて、なんかもう自分がわからなくなってるタイプの現代人だからな。

 

だから、欲望のままに生きている人間を尊敬するわけですよね。

そういう人間がKAWAIIと思うし、憧れるよね。

 

 

 

そしてさあ…主人公2(女装しない方)さあ…

 

なんかアレだな。これが普通というかなんというか、自分に近いというかなんというか。

 

この人の漫画まだ3つしか見てないがその中の共通点として、視聴者を苛立たせる「完全な悪」が割りと普通に物を考えているというか、事情があるみたいな、同情する部分があるみたいな

 

まあそういうのって結構バトル漫画によくありがちじゃん?悪役だけど悲しい過去みたいな。

 

でもそれをなんか現代に近い純文学的な世界で行うというところに、心がめちゃくちゃにされる感じを受けるわけですわね

 

 

 

まあ主人公2が完全な悪というわけではなく、その友達【白髮】が完全な悪なんですけども、

 

なんかその悪いくっそムカつく白髪は、主人公1【女装する方)のことを虐めるわけなんですが、

 

それとは別に主人公2はその友達に対して、なんか友情を感じていて…

 

それで主人公2はその白のイジメを止めることができないみたいな展開なんスよね…

 

はぁ…なにこれ?

 

心がめちゃくちゃになる

 

なんかこう、女装男子の可愛さに主人公2が目覚めようとするタイミングで、なんかすげーライン越えたイジメをしてくるっていうね。

 

ジェットコースターですわ。

 

 

そしてその白髪がさあ、なんかサイコパス表現がすごいよな。

ええ…こういう時にこういうこと言ってくるのか…なんか主人公2とお前は中良さげだったじゃんみたいなね。

 

 

 

なんかさあ、そういう、なんというか人間のブレみたいなのを表現するのが上手いよな。「俺は何々だ」っていって本気でそれを言っているようにみえるのに、次の行動でそれを撤回するみたいな、

 

普通創作のキャラというのは、こういうキャラだから普通こういうことする、っていう、特徴が一定なんだけど、

(例えばオカマキャラは常にオカマ的な行動をするし、三枚目キャラは常に締まらないと言った感じに)

 

でもこの世界観では、「Aって言ったけどやっぱりBかもしれない」ってそのキャラの特徴をぶん投げるというか。

 

ラストの会話シーンでそう思ったわ。

 

 

なんかそれがリアリティがあるよな。

 

普通自分のキャラって定まってないし、自分がAと思ってたけど今はBだな。いや違うわ常にBだわやっぱ。みたいに揺れ動くものじゃん。

 

そういう人間の弱さがあるのが普通じゃん。

 

そいういう手法、真似できるならしてみたいですけども、自分の作るジャンルとは離れすぎている。

 

 

なんかね、エヴァとかもそうだけど、そういう人間の弱さみたいな作品が名作と呼ばれる所以なのかなと。

 

エヴァ以前は、やっぱりそういう、なよなよした主人公じゃなくて、熱血で頼りがいのある、一切揺るがない強い、そして面白い親しみやすい主人公がメインだったみたいな話じゃん?

 

なんか熱血的なロボアニメとかさあ。

 

まあガンダムはそういう例とは違うのかもしれないけども、いやでもガンダムも結構最強系主人公っぽさあるよね。

 

 

そういえば指輪物語、何ヶ月か前に見たけど、アレも結構人間の心の弱さにフォーカスした作品で、昔の作品とは思えないエモさがあったよね。