今回はグイン・サーガ(アニメ)のレビュー感想を言いたいと思う。
©栗本薫/天狼プロダクション/Project Guin
ちなみにネタバレありにつき注意!!
グイン・サーガは、なんか1990年代とか、そういう感じの昔から続いていたファンタジー小説であり、ファンもそれなりにいて、それのアニメ化が最近あったってわけですね。
やっぱり、このアニメの最初に目を惹かれるところといえば、グインの暴れっぷりですよね。
強い!フィジカルが!高い!
自分は俺TUEE!!が好きなので、結構ここで「ええやん…」ってなりましたよね。
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暴走はエヴァとかでカッコいいと証明されている
やっぱり、俺TUEEE!って、バカにされがちだけど、圧倒的な画力だったり、作画力とかシチュエーションとかさえあれば神作品として認定されるからね。
ワンパンマンとか、冷静に考えると(いや考えなくても)チープだけど、いい作品として言われているのはそういうことだからね。シチュエーションが大事。
困っているときには必ずグインが助けに来てくれる!みたいな。まあ王道ですわな。
なんというか、顔が豹というだけあって、動物的な、ゾオン系能力者的な、圧倒的フィジカルで兵士を無残に虐殺シていく感じが好きだ。
なんか兵士の頭を潰すその描写がなんか、すごい今までにないバトル表現と言うか、棒人間バトルでしか見たこと無いグロ的描写だなって。
頭が豹というのも、見た目による威圧感というか異質感があって、シンプルながらも良いデザインだなって。
しかもこれが主人公なんだぜ? こういう主人公いる? 普通ならすぐやられるやつじゃん。
でも結構作中通してパワーは正義!みたいな。そういう時代を逆行しててむしろ新しいみたいな感じになってるのが、純粋なパワーで戦うのが、気持ちよかったですね…
まあそんな感じでね、
序盤から、オーバーキル気味の虐殺を最初からかましたグインなんですけど、それはなんか意識が曖昧だったからやっちゃった♡、みたいな感じで、正気を取り戻すと紳士なわけなんですよね。意外と。
プラス記憶喪失系主人公だから、なんで自分の頭が豹なのかを探るたびに出るわけですよね。そういう種族ではないみたいん。
そして、このグインは、最強系主人公だから、割りと無双するんですけども、フィジカル以外にも高いステータスがカリスマなんですよね。
仲間から信頼される!力持ちに悪いやつはいないみたいな
最初は陰険でも次第に実力を認められるみたいな。
ワンピースのルッチとは大違いだよ!同じ豹なのに!
(ルッチとは、ワンピース作品の中で何故かファンから嫌われているキャラである。他にもクズキャラいるのに…)
例えば蛮族たちの信頼を得ていい感じに一致団結させたり、すべてが終わって次のたびに出ようとするとその長に「オマエ、ココニノコレ、オマエガホシイ」みたいな感じに引き止められたり、
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なんか、興奮したよね。そのシーン。
グインは男に好かれる男だからさ、
最初厳しかったあの蛮族の長が!そんなにデレるなんて!!みたいな。
やっぱ好きなんスねぇみたいなさあ
グインはライバルにすごい好かれる系主人公なんだよね。こいつ↓(イシュトヴァーン)も最後「俺の仲間になれ!」「断る!私には私の目的があるのだ」みたいな展開に成るし。
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若造系主人公のイシュトヴァーン
「あっ!こいつもデレるんだ!」って嬉しくなったよね。いやデレてるんだけどその表現方法が攻撃的になっててそれが愛おしい、それをグインは返り討ちにするとか、もう熱すぎるよな。こいつらの関係性。
イシュトヴァーンはグインを認めていて自分が王になるためにこいつの力が必要とかいうけど、グインは自分の正体を探るという一つの芯があるという、どちらにも譲れない目的があるみたいな。
それとグインはイシュトヴァーンを子ども扱いするの…良いよね。イシュトヴァーンって結構強キャラみたいな扱いなのに…グインの領域にまでは来ていないみたいな…
そういう強き男たちのアレがね…良いよね…
そういうところが、グイン・サーガの一つの見所だよね。
ホモホモしいというかなんというか。
これ絶対腐女子にBLのネタにされてるだろと思って調べてみたら、普通にホモ展開(というか売春)があるらしく、ファンから「それはちょっと…」とドン引きされているところもあるみたいなことがあった。
まあでもホモ小説ではなく、あくまでファンタジー世界の中の一つの出来事として書かれているだけだから、ガッツリホモではないらしいが。
まあ、そういう、美しき清浄な関係性?もありつつ、不浄な関係性というか、キモいキャラも居るのがグイン・サーガなんですよね。
最初「ん?僕の勘違いかな?」って感じの、清浄な世界にナチュラルになんかキモいキャラがいるんだよね。
こいつ、本当にこいつはキモい!!
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いいところが一つもない勇敢な戦士アストリアス
こいつは女王を盲信してるというか、むしろ性欲の目で見ている系の男子で、それを純粋な忠誠心だと自分で勘違いしているタイプのやつ。
いやサイコパスとかではなく、そんな悪キャラとかでもないんだけど、グインが現れたり悪いやつに支配されたりとか、周囲の展開によってすごいダメダメな感じになるタイプのキャラ。
いやそもそも中性を誓う女王自体がダメダメな感じだからな。それにグインが出会ったらもう化けの皮が剥がれますわ。
まあ生まれてくる場所が良ければ普通にいいキャラとかで終わってるキャラなんだけど、運命に翻弄されてる感がありますわ。
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凶行に及んだのは洗脳されてるのか本心なのかよくわからないアストリアスくん
すごい見てて「こいつだめなやつだ!!」って感覚を序盤からまざまざと見せつけてくる感じのやつなんですよね。それがすごいぞくぞくするよね
結構往年のファンタジーって、意外とこういうところわかりやすくできてるんだなって。現代でも通用するキャラクター性
でも正直好きだな。
ダメな子ほどなんとやらというやつ
これニコニコとかで配信していたかわからないけど、絶対コメントで人気キャラになってるわ。
「うわでた」とか言われてそう。
そしてこいつもね。すごい可愛そうなキャラ。
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クソ女王アムネリス
いや可哀想っていうか、こいつもどちらかと言えば悪側のキャラで、因果応報みたいなところあるけどな。主人公たちの国を滅ぼしたやつだし一切同情の余地はないキャラなんだよね。
だが序盤からこいつバカムーブをかましていて、頭が良さそうな臣下の言うことを無視しまくるのがイライラポイントだよな。
でもそのイライラを解消するかのようにかわいそうになっていく。
良いよね…悪人が凋落していくのを見るの…
あと中盤あたりの変貌ぶりが、すごい、良いよね。…
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調子乗ってたやつが悪側に落ちるの、好きだな。
まあこれが100%善良なキャラが騙されるのなら胸糞だけど、正直こいつムカつくキャラでもあるから、スカッとジャパンですよ。悪だけど更に強い悪に落ちるというね。
こういうところ上手いよなぁ…!
あとこいつも地味にネタキャラというか、面白いキャラ
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双子の片割れ、レムスくん
最初弱気だったのが、なんかよくわからないやつで悪堕ちしてしまうという。
まあそれは運命みたいなところあるからな。運命なら仕方ない。
でもこいつは先の二人と違って、結構ダメダメ感はなく、結構カリスマ性はありそう。
でも力不足感は否めないみたいなシーンがあって、やはり経験が足りない感。
ダメダメ感は多少感じる。
でもそのポテンシャルは高そう。こいつ絶対大成するよ!って感じのキャラ。(作者に優遇されている感は感じるよね)
個人的には「立派になって…」みたいなね。正直以前のレムスよりも今のレムスの方が好きってやつは多いハズ。なんというか男の娘から男の子になった感。
そしてなんか全然悪いことしてないのに悪そうに成るの、なんか面白いな。
小説では絶対強キャラになっているというか、姉貴やグインと敵対しそうだよな。
あと女装したら良さそう。なんかこいつエロくね?
©栗本薫/天狼プロダクション/Project Guin
普通に人気でそうなキャラだよな。特に女子から。アクセラレータといい、こういう悪くて可愛いキャラに人気が集まるんだよ。そういう経験則
まああと女装で思い出したけど、こいつ。
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ラスボス感、黒幕感パネいナリスくん
こいつが先程のダメ女王アムネリスをいじめていくやつ。
なんかもう、信用できない感がパないというか、騙していく感じのキャラ。
なんかもうこいつにアムネリスが口説かれるわけなんだけど、第三者目線で見れば「そいつだけは辞めとけ!」ってなる。でも堕ちちゃうっていう。それが気持ちいい。
なんというか悟ってるキャラというか、運命がどうのこうのとか言っちゃう系のキャラ。たまにいるよね。謀略を使う抜け目がないという。
でもこういう真面目なキャラが女装するのは、なんか鬼舞辻無惨感が出ていて面白かったな。「女装する必要は…?」
あと謀略とかいいつつ、メタ的に言うとアムネリスをいじめるための口実のように見えるのは…私だけでしょうか
色々とごちゃごちゃいってて騙した理由は10割ほど理解できなかったんだけど、とにかくアムネリスを虐めるシチュエーションを作りたいってことだけはわかったぜ!
まあそんな感じで、グイン・サーガの見どころは2つ。
一つは単純な俺TUEE!感!バトル!!
一つはキャラクターの変化だったりキモさだったり関係性、そういうやつ!!
やっぱり昔から何十巻も続いているファンタジー小説なだけあって、分かりやすいというか、意外と小難しいと思ってたけど結構キャラクターの感情変化に焦点を合わせると分かりやすいというか楽しめるなって。
銀河英雄伝説も割りとそういうところあるよな。往年の小説だから多少小難しいところはあるけど、キャラクターのエモーショナルな部分だけ見てれば楽しめるという。