月ノ美兎に嫉妬したあの日の夏

月ノ美兎、すごいですよね

 

Vtuberというジャンルの黎明期にあらわれたおもしれー女。

 

俺も見ていました。そしてファンと言ってもいい感じでしたよね。コメントとかもしてたし。スパチャはさすがにしてなかったけど。

 

でもなんかさあ、ある日、月ノ美兎に対して、なんか不快感というか、嫉妬というか。妬ましさが生まれていたのに気がついて、配信を見るのが苦痛になったわけなんですわ。

 

なというか、言ってしまえば、「なんで俺は月ノ美兎じゃないんだろう」って思ったんだろうな。ジョン・レノンのあの暗殺したファンみたいな。

 

それまで俺は、月ノ美兎が自分の友だちかと思っていたし、自分が月ノ美兎なんじゃないかとすら思っていた気がしていたわけですよね。キモいファンですけど。

 

まあ俺は結構気に入ったコンテンツ物語に入り込むタイプでもあるから、こういうことはザラによくある。

 

でもある日、月ノ美兎が、なんかソニーとかの大手会社のなんか宣伝みたいな、コンテンツ的な感じのやつに選ばれた的な感じのことを聞いて、なんか遠くなっちゃった感じがしたんですよね。

 

「あっ、もうなんか…公式な感じになったんだ。

なんか今までアングラ的なコンテンツに生息していたのに、そんな光を浴びるような感じになっちゃったんだ」みたいな。

 

売れてない地下アイドルのおっかけファンが、そのアイドルが売れだして離れていく、みたいな。

 

なんかそういうやつ絶対いるよな。そういう人気がないコンテンツを応援したい欲求みたいなのがあるやつ絶対いるって。

 

淫夢に例えるなら、クッキー☆がなんかアイドル的なキレイなコンテンツになるに従って離れていくみたいな、そういう心理ですわ。

 

 

なんか月ノ美兎がある日こういう事を話していた。

 

彼いわく、「友達があたくしの成功に嫉妬して、縁を切られた」的な事を言っていたわけですよね。

 

それを聞いて「その友達心ちっちゃぁ~!」ってその時は思ってたんだけども、というか、大体視聴者は月ノ美兎のファンなんだから大半は「いやそれ友達の方が悪いって!」みたいなスタンスだったんですけど。

 

今にして思えば、しゃーなくねって思うですよね。

 

しゃーねーじゃん。お前もそいつの立場ならそうなるって絶対。

 

なんかさあ、例えば自分が仕事でつまんねー仕事しているそばから、友達がそういう、Vtuberみたいな、ゲームして楽しく話しして年収1000万以上みたいな、そういう職業についてたら「え?じゃあ自分の人生って、何?」ってなるじゃん。

 

なんかさあ、まあこれは誰が悪いってわけじゃない。

友達も月ノ美兎も悪くない。

 

強いていうならば政治が悪いんだけども、言ってもしょうがね~。選挙に行くしか無い。

 

だからさあ、なんかそういう、嫉妬が悪である。みたいな、そういうのってどうなんだろうね。

そういう倫理観って、どうなんだろう?

 

嫉妬って誰でもするじゃん。

してるけど、それをしたら大人じゃない。相手の成功を認めてこそ大人、社会人、みたいなさあ。

 

なんかアレだよね。そういうのはたしかに表面上はそうかもしれないけどさあ。社会通念的に、表の顔ではそうかもしれないけど

 

裏の顔というか、本心は絶対に騙せないわけじゃん。嫉妬って。

 

なんか相手はキラキラした世界にいるのに、自分はつまらないしごとをして、脇役、

そういう関係、そういうやつと友達でいることって、すごい辛いことだと思わないか?マジで。

 

 

まあ合理的に考えれば友達として付き合っていれば、そういう、なんだろう、こぼれた富を手に入れる事ができるかもシレンと思って、俺はそういう嫉妬の感情を無理やり押さえつけて、仲良くするべきだと思うけどね。合理的に考えれば。

 

そうすれば、ヒカキンの人気にあやかったセイキンみたいに、自分も人気Vになれる確率が上がるわけじゃん。人生アガリの確率を上げるべきじゃん。

 

まあそこまでいかなくても、そういう金持ちの人が友達にいればいざというときに金を貸してくれるかもしれないじゃん。

貸してくれるっていうか…その友達に「こいつ良いやつだから返してもらわなくても最悪いいか」って思ってもらえれば実質ただで金くれるわけじゃん(クズ)

 

でもさあ。無理なやつもいるだろうよ。

絶対人って合理的には動かないからな。

といか俺も合理的とか偉そうなこと言ったけど、俺も感情の部分が大きいから、ゼッタい嫉妬に狂っている世界線の俺もいると思うわけよ。

 

その友達のことを俺は攻めることはできないわ。むしろなんというか…その友達の方が可愛そうだわ。

 

その当時は月ノ美兎可愛そうとか思ってたけど、違うんだわ。

月ノ美兎Vtuberで金稼いでるから別にいいじゃん。多少可愛そうでも、その程度の悲しみなんて金を使って乗り越えられるわけじゃん。

 

でもその友達は、依然、仕事をし続けないといけないわけじゃん。そのつまんねー仕事をしないといけないわけよ。

 

 

 

まあ別に月ノ美兎が、嫌な奴だからそういう話を下というわけじゃないんと思うんだよね。

 

ただ単に、なんかすごい心苦しいというか、友達に縁を切られたから悲しいっていうことを吐き出したかった、共有したかったっていう感情なのかもしれないけどさ。

 

彼はすごい…、その友達のことを理解してないよねって。

 

理解していれば「仕方ないよなぁ」って思うよね。

嫉妬の力はかくも強いものなのだから。

 

なんかさあ、嫉妬という感情がないんだろうな。なまじ女であるばかりに、羨ましいと思われるのが多いばかりに、妬ましいという感情がないのだ。月ノ美兎には。

 

だからこそVtuberとかそういうアイドル的な仕事に向いているとも言えるのかもしれないが。

 

なんか、俺、できるのならば月ノ美兎に妬ましがられる人間になりたいな。

 

月ノ美兎に”妬み”という感情を与えたい。

 

Vtuberって、矮小な存在だったんだ。って悟らせたいよね。それができるのならば。

 

そうすれば、なんか満足できるな。

 

 

まあ、そういう気概でいきたい。