七夕の国っていう名作があるのに、寄生獣って名作に隠れて評価されてないんですよ~、なーに~やっちまったなぁ!?
はいというわけで、ね。七夕の国。
この漫画、昔からうちにあったけど、これが寄生獣の作者だとは思ってなかったわ。
なんかグロい系の漫画だったから怖い!でみ見ちゃう!って思ってたけど、今は耐性ついたからね。
正直漫画ならどんなにグロくてもね、グロくてもそんな怖くない。精神に来る系のやつが怖いけどもね。
なんかグロいと一言で言っても、なんかシチュエーションによってそれが楽しいか怖いかつらいかが変わるよな。
それがもし実話ですってなったら「うわ…」ってなるし、創作とかなら別になんとも思わんし。創作だとしても付け合せで怖くなったりするじゃん。グロって。それがリアリティの強み。
エロ同人とかも単にエロいことをするだけじゃエロくなくて、そこにシチュエーションが加えられることによって無限のレシピがあるわけですよね。
それと同じでグロもそれがスパイスなのかメインなのか、付け合せはなんなのかで変わってくる。
だからこれも面白いなと思うんですけどもね。
グロいはグロいけども、そんな怖くないグロさ。怖いっていうか、どうなるの!?どうなるの!?って面白さが有る。
簡単にあらすじをいうと、なんか超能力の家系があって、その家系はなんか球体の形に空間を削り取る力がある。それでなんか力を使いすぎると自分の肉体が宇宙人みたいになっていくみたいな、そういう話なんだけども。
まず、面白いのがこれ、超能力。
球体に切り抜きてぇ~!!って思ったこと有りませんか?
切り抜きたいよね。休憩に。
なんかジョジョとか、色々な創作で切り抜かれてるよね。良いよね。
このなんというか、サンドボックス感。
なんか前、電気ショップのゲームプレイコーナーで、メタルギアのあのサイボーグみたいなやつが主役の、雷電ってキャラが主役のゲームを遊んでたんだけど、なんかむっちゃ敵を切り刻めるのが楽しかった。
あとnoitaっていうゲームも、そういうふうにえぐり取るのが面白いじゃん?
そういうね、その漢字が好きだな。
ゆ虐もそういうところが好き。虐待自体が好きというよりも、そうやってサンドボックス感というか、どうなるんだ感というか。
なんか1000度に焼けた鉄球とか、プレス機で色々なものを破壊する動画とかもね。
なんか、探求者的な面白さというか、マッドサイエンティスト的な感覚になるよね
その超能力の末裔が主人公で、その主人公はちょっとしか力を使えないんだけども、自分のルーツを探るたびに出かけて、それでなんか色々と不穏な空気が流れていくっていう、このストーリーの旨さ。期待感というかね。
もしかしたら主人公が覚醒してなんかとんでもないことになっちゃったぞって感じになるんじゃないかみたいなね。
使えば使うほどなんか見た目がキモくなってくわけだから、主人公が調子に乗って超能力を使うところとか、「残りいくつだ?」ってちょっと怖く感じるわけですよね。
最終的に心が2つ有る~みたいな。とんでもないことになっちゃったぞってなるのか?!そうならないのか!?みたいな。
あっ、この「とんでもないことになっちゃったぞ」っていうセリフは、この寄生獣の作者の他の漫画のセリフで、なんかヒストリエっていう漫画のよくネットで切り抜かれてるネットミーム化されてるやつなんだけどね。
それで、面白いんだけどなんで評価されてないのかというと、まず一見分かりづらいってのがあるよね。面白さが。
これ、ゼッタイアニメ化とかしたら良いと思うわ。もうしてるのかな? しらんけど。
なんか前ハンターハンターアリ編についての評価で言ったことなんだけども、情報があ圧縮されてるというか、いやよく読めば全然複雑な話ではないんだけど、文字が多いから一見難しく感じるんだよね。
単純な話ではあるんだけど、作者の知性が高すぎて、色々とリアリティを追求しすぎて一般受けしない感じがするよな。
すごい面白いんだけどね。なんかどうなるんだ感というか。サスペンスがすごい。
なんか寄生獣ほど、アクションシーンとか、キャッチーさがないというかね。寄生獣てなんかもうビジュアルからしてすごいし、サンドボックス感というか、体の一部が変形するっていう面白さとか、家族が寄生されたらっていうエモさもあるわけじゃん。
それに比べて七夕の国は、じわじわくる感じだよな。それが良いんだけど。
なんかあの作者の絵柄の、なんかおちゃらけシーンとかは美味しんぼのうひゃ~!みたいな感じの、時代を感じる。そういう寄生獣っぽさを感じるのが良い。
寄生獣好きな人は見れば良いんじゃないかな。いやもう見てるか。