メイドインアビスの黎明卿ボンボルドについて言いたいことがある、あと作品レビュー

めいどいんあびす、ネットカフェで読んでました。

 

©つくしあきひと竹書房メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会

アニメは一期しか見てないけど、コミックスでなんか化け物がいる街があるところまで読みました。

 

その深海六層、帰らずの都。

 

面白い。

ボンボルドの話よりも面白い。

 

というか、むしろボンボルドってキャラクターって「浅くない?」

「え?!」

©つくしあきひと竹書房メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会

 

そうなんです。

 

巷で言われている「ボンボルドやべぇ~!」って風潮あるじゃないですか。

 

アレに対して俺は「果たして本当にそうでおじゃるか?」と言いたい欲に負けているわけですよ。

 

こういうと「逆張り野郎が…!」「ボンボルド超サイコパスだろ!」とか言われそうですけど、ボンボルドというキャラはそこまで面白いキャラじゃないと思うんですよね。

 

まあそれは、悪いやつだからだとか、ロリを改造してアレにしたからとかではなくて、むしろ「もっとできるよね?」って感じなんですよ。

 

なんというか、個人的に、ボンボルドのエピソードをあまり高く評価してないんですよ。(いや、メイドインアビスの他のエピソードとかと比べて、という意味であって、けして面白くないつまらないわけではないんですが、他のと比較してという意味で)

 

何故ならばなんというか「意図的すぎる!」ってところですよね。

 

まず、このボンボルドのエピソードで、まずプルシュカというリっ子が新しく登場するんですが、そいつが犠牲になって次の階層に行けるって展開なんですよね。

 

でも私なら、この新しく登場したロリっ子は、もっと前から登場してほしかった感あるんですよね。それこそ1話のキャラを殺すみたいなことをしてほしかった!(まあ都合的に難しいのかもしれないけど)

 

まあ、穴にダイブするときは二人で入るみたいなコンセプトがあるからアレだし、3人で突入みたいなのは無理でも、なんかこうペットとかを連れているとかさ

 

まあそうじゃなくても、前の階層からプルシュカを加入させるとか、もっと感情移入させてほしかった感あるんだよな。

 

「え?!こいつが死ぬの!?」って思わせてほしかった感がある。

 

そしてボンボルドも、結構コテコテの悪役で、つまり、穏やかだけど残虐非道というサイコパスキャラなんだけど、割りとありきたりな悪役というか。

 

テンプレ悪役で、割りと印象に残らないというか、

 

ネット界隈では「うおおおボンボルドこええええ!!」とか「ボンボルドまじかっけええええ!!」「枢機に返す光!」とか言ってますけど、

 

確かに見た目とか設定、攻撃方法は、俺もボンボルド好きだけども。

そういうコテコテな悪役キャラが一人くらいいてもいい気よね!って気もしているけども。

 

 

まあなんというかつまり作者が意図的に展開を用意した感があった。という感じです。それが個人的に微妙だと思う点です。

 

確かにそれは、別に一般的には、許されている(そこまでひどくなければ)ことではある。でも俺の中でももやっとするんですよね。

 

 

まあ、これはメイドインアビスのことじゃないんですが、

とある魔術の禁書目録という作品で、一方通行という悪役キャラが出てくるんですが、後々そいつは悪役かと思わせて実はそんなに悪くないキャラだったということが後から分かる、みたいな感じなんですよ。

でもそれが作者が意図的に作ったような感じに見えるんですよね。

最初は完全に同情のしようもない絶対悪だったのが、のちの作者の方針で、「こいついいやつにしよう。お気に入りだし」みたいになっているのがなんとなく分かるというか。

 

 

そういう感想を抱くところからも、俺にとって作品の善し悪しとは、リアリティも多分に含まれているのではないか。

 

露伴先生もそう言ってましたよね。リアリティこそがうんたらかんたらと。

 

つまり、いかに読者を納得させられるか、あるいは世界を構築できるか。という点を俺は評価したい。

 

 

そういう点でボンボルドの件はあからさますぎると思ったわけですよ。

 

まあそれもそのはずで、ボンボルドは、作者が連載中になんかを見て「やっぱ超悪い悪役だそう」って途中から考えたキャラらしいです。

 

それを聞いて確かに納得したわ。

 

ボンボルドのエピソードを最初の構想から出そうと考えていたなら、前述の通り絶対死ぬキャラを仲間に入れてたよな。

 

 

 

 

まあ、それに対して、ですよ。

 

第六層は素晴らしい。

 

メイドインアビスの魅力って、やっぱり世界設定にあるわけじゃないですか。

 

表紙裏とかにも設定とかが書いてあって、原生生物の設定とかもある。

 

アビスの地図とかも、最初見たときワクワクしたでしょ?

 

指輪物語とかハリポタとか、名作と言われる作品も、世界設定が大量にあるわけじゃん。(でも人工言語はやりすぎだと思う派)

 

その点において、第六層帰らずの都は、設定の塊みたいな感じじゃないですか。

 

いやー、素晴らしかった。

 

こういう設定だけ考えて生きていきたい。俺も。

 

ああ、今思い出したけど、これアレに似てるな。「ダンジョン飯」って漫画に似ている。

 

アレも、設定の塊みたいなやつだし。

 

まあ、そういうことですわ。

 

俺はジョジョ4部を見て、露伴先生がリアリティこそが面白さとか言ってるのを見て、「いや面白ければ何でもアリだろ」とか思ってたけど、結局リアリティを俺は求めていたわけだ。

(まあ、リアリティがないけど面白い作品もたくさんあるけどね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、俺のイメージからすると、

ボンボルドは客寄せパンダで、客受けがいいけど、

メイドインアビスの真の面白さは、その設定にあるんだと。世界観、世界設定にあるんだと。