バーザス、この自由空間よ。

バーサス / 原作:ONE 漫画:あずま京太郎 構成:bose おすすめ無料漫画 - ニコニコ漫画 (nicovideo.jp)

 

ワンパンマンやモブサイコ100で知られるONE先生の最新作であるVSなんだけども、良いっすね。面白い!1

 

タイトルがなんか、何このシンプルなタイトル?って思うかも知れないけども、なんかここらへんもONEチームのプライドというか、反骨感が感じられるよね。

 

「最近の若えのは長いタイトルで、俺らは内容で勝負じゃ!」みたいな。

 

いやあるいはワンパンマンとかモブサイコみたいなそういうタイトルの特徴を引き継いでるだけかも知れないけど、

 

まあとにかく、バーザス面白い。

 

でも正直、面白いのは分かるけど他の奴らも乾燥言いまくってだろうし、面白いのは誰が見ても分かる。

 

だから俺は良いかなって思ったけど今回の話がすごいワクワクするというか続きか気になる展開だったから思わず感想を書こうと思い立ったわけさ。

 

 

まあとにかくね、このVSという漫画、リアリティズムに溢れた漫画というかね、その傾向があるよね。

 

俺が前にも言ったと思うけどd,リアリティっていうのはつまり、作者のそのご都合主義とか、現実感とか、今自分たちがいきているこの世界の法則に従いますよ的な感じのやつですわな。

 

例えば、ジャンプの名作トリコは、なんかリアルじゃありえないような生き物が出てくるわけじゃん。いやそれは人間にとって都合が良すぎだろみたいな食材があるわけじゃん? なんか地面や植物が人間が食べられるようなもので構成されてるとか。

 

あるいは、在りし日のディズニーとかも、トゥーン的というか、リアルじゃ死んでるよね?!っていう状態からでもギャグ補正で復活するじゃん。

 

まあそういう極端なもの以外にも、そういう、主人公とその仲間たちはなんだかんだで死なないみたいな。そういうお約束があるよね。

 

すべての漫画においてそういう暗黙の了解というか、リアルだったら絶対死んでるよねみたいな。ダイの大冒険のしんだと思ったら行きてたみたいな展開とか。

 

そうじゃなくて、ちゃんと死ぬやつも死ぬっていうタイプの漫画をリアリティがあるって俺は表現しているわけだが。

例えばアカメが斬るとかダンゲロスとかいう漫画は、ちゃんと死ぬときは強キャラであっても死にますっていう展開なわけだよね。

 

まあただ「リアリティがある作品が絶対的に良い」っていうわけでもなく、ただそういう分類ができるよねっていう話で、それぞれに良いところ悪いところがあると思っているわけなんだが。

 

(例えばリアリティがありすぎると話が作りづらくなるとか制約が多くなるとかいうデメリットがある。SFも実際の科学と違っていると読者から文句言われるとか、だから異世界系が流行ったみたいな経緯があるらしいよ)

 

とにかく、このVSっていう漫画は、そういうリアリティ寄りの作品、ちゃんと死ぬキャラは死にますよっていう感じの作風なわけだよね。

 

一方ワンパンマンとかモブサイコとかは、なんだかんだでトゥーンよりの作品で主人公勢は死なないけど。ここに来て同じ作者でリアリティがつおい作品が出てきたなみたいな。

 

まあね、とはいっても主要人物みたいなのはある程度死なないわけだけどね。

 

なんか主人公たちは軍隊というか、ある勢力たちと戦うっていう展開なんだけど、その中でメインとなるみたいなキャラが2~3名いて、そいつらはある程度死なない展開だなってのは少し感じるわけですよね。

 

でもそれ以外の、ちゃんと喋っている普通にデザインがあるキャラも普通にさっくりしぬっていう、この緊張感というかね。

 

なんか女とか可愛いキャラは割りと死なないみたいな暗黙の了解があるじゃん?でも死ぬっていう。関係ないよ戦争は。女だから許されると思ったの?みたいな。

 

だから前述のメインキャラたちも多分どっかで死ぬんだろうなっていうのは分かるわけだけども、一方で話の展開的に「死ぬな~!!」と思ってしまうよね。感情移入させられてるから。

 

まあ全滅したら漫画自体が終わるから、メインキャラの何人かは生き残るんだろうけど、それがわからないっていうかね。

 

この緊張感こそがリアリティのメリットだよね。

いつどこでそのキャラが死ぬか予想できないっていうか。

 

そもそも設定からして面白いというかね、

 

軽くあらすじだけ言うけども、(気になる人はさっさとニコニコ出みてくれ)

 

 

 

 

なんか気色の違う異世界の強い軍団たちを同じ世界に投入して誰が生き残るかデスゲームって感じで、主人公たちは最弱の人間種族なんだけどもその中で人間が勝つぞ!!みたいな、

 

むちゃくちゃ天敵がたくさんいて、その中で最弱種族が頑張るみたいなね。

 

そういうの好きでしょ。なんかなろうとかでも「最弱だと思ってたスキルが~」みたいなやつあるけどさ、

 

あのタイトルに期待するのっていうのは、とんちというか、叡智というか、最弱のスキルを上手く使ってどう強敵相手に立ち向かうか、みちあな、そういう面白を皆は求めてると思うんだよね。トリッキーなものを期待しているわけ。

 

まあでも実際そういう「最弱」系のやつっていうのは、実際のところ最弱でも何でも無いみたいなのが多いけどさあ。期待外れだよね。

 

アマプラの「ザ・ボーイズ」っていう作品もそういうのを期待していたけど、全然その期待に答えられてなかったし。なんか最強のヒーローを最弱の一般人が殺していくみたいなあらすじで期待していたのに、なんかもうそんなの関係なくグダグダだったしさあ。

 

なんかドラゴンボールのデッドバイデイライトみたいなゲームもCMで「一般人があの強キャラと戦う!?」みたいなの流してるけど、全然一般人が最強みたいだし。

 

 

でもね、このバーザスっていう作品においてはその最弱に偽りなしで、ちゃんと弱い主人公たちはちゃんと弱いままで頑張って、うまくいくかもぉ~!?イカないかもぉ~!!みたいな。そういう焦らされる感じなんですよね。

 

そこが凄い。普通は最強キャラが無双するっていう展開が作りやすいじゃん。

 

ある程度主人公は強いほうが話が進めやすい。

 

でも強すぎるとワンパンマンとかみたいに主人公以外が活躍するみたいなそういう展開じゃん。なろうの「スライムに転生したけどうんたら」もそういう作品じゃん。「蜘蛛ですがなにか」も主人公が最強になったらなんか読む気が無くなってたし。刃牙も主人公が最強になったらなんか嫌なやつになってるじゃん。

 

 

そういうね、ちょうどいい強さというかね。それがだいじなのかも知れない。

まあ、無双するならするで面白い作品もあると思うけどね。俺はなろう系を批判したいわけじゃないんだ。

 

でもまあ、その「ちょうどいい強さ」っていうのは、つまるところ「どう主人公を生き残らせるか」っていう暗黙のルールが制約しているからできるものじゃん?

 

逆に主人公も殺して良いんだってなったら…?それがバーザスっていう作品なのかも知れない。