SHUFFLE!のレビュー感想(ネタバレあり

SHUFFLE!って聞くとイメージが湧かないと思いますけど

 

ほらアレです。空鍋のやつです。

なんかヤンデレヒロインが、主人公が他の女に構っているから、ヤンデレ化して、空の鍋をかき混ぜて他のヒロインが其れを見てドン引きするみたいな

 

そういうシーンが昔のニコニコとかで切り抜かれていて、多少有名になったやつです。

 

まあやっぱり有名作品というか、本編はどういうものなのかみたいな、そういう探究心から見たんですけどね

 

 

結構ネタ感があったというかなんというか。

 

あと、意外とこの作品ファンタジー的な世界観だったんですね・・・空鍋のイメージしかないから意外だったわ、まあそれはおいといて。

 

 

まあまず、少し話はそれますが

前提として、こういうハーレム系アニメというか、ギャルゲ原作アニメって、大事なことがありますよね。

 

それは”萌え”。

かわいい。KAWAIIは全てにおいて優先する。

 

作画が可愛かったりキャラが可愛かったり、あるいは展開が萌え萌えキュンなら、多少内容が薄くても許せるわけじゃないですか。

 

ニョジ・アニメが、大人が見ても面白いと思えるのは、やっぱりかわいいからだと思うんですよね。

他にも内容が薄いけど作画が可愛いからOKですってアニメ、色々あるじゃん?らきすたとかけいおんとかセキレイとかキミキスとか俺の妹がこんなにかわいいわけないだとか、

まあ他にもいっぱいあるんだよ。物語の内容が薄くても可愛さで許せる、むしろ可愛さだけでよくない?みたいな。

 

でもさあ…このアニメは、可愛い、萌えを優先していないように見えるわけなんですよね。

むしろそこまでヒロインは可愛くないというか…作画的にもそうだし、性格とか言動もなんかテンプレで、主人公が彼女に選んだキャラクターもそんなに可愛くないというかなんでそいつ選んだんだ…みたいな。

 

じゃあ何を優先しているのかというと、上げ落としですよね。

 

上げ落とし…ギャルゲでよくある手法というか、リトルバスターズなどで知られる麻枝准が作るシナリオでおなじみの演出なんだけども

 

簡単に説明すると、開始序盤に、萌えとか可愛いだとか、幸せな空間を展開(上げ)をしておいて、中盤終盤に鬱展開、泣き要素(落とし)を入れ、視聴者の情緒を弄ぶという手法なわけですよね。

 

その序盤の上げ終盤の落とし、そのギャップで視聴者の印象に残るような作品を作るという、そいうう手法なわけです。

 

 

そしてこのアニメ、SHUFFLEは、その上げ落としだけを目的に作られたようなアニメだと、私は思ったわけですよね。

 

作画の良さだとか萌えとかの要素は…まあ一応あったかもしれないけどさあ。

なんというかあまり重要視していないのではないかと。

 

そう思った最初のきっかけは序盤のギャグ展開ですよ

 

やっぱりこういうギャルゲ原作アニメっていうのは、序盤に結構面白いギャグ展開を入れてくるものなのですが、そのギャグが、萌えや可愛いからかけ離れたものだとボクは思ったわけですよ。

 

なんかやたらキモいサブ男キャラが出てきて親衛隊とかファンクラブとか言って、ヒロインたちにつきまとうわけですよね。

 

 

ギャグ漫画というか、チャンピオンコミックスに出てきそうなキモい男キャラがたくさん出てくるわけですよ。そして作画だけじゃなくて言動もキモい。

 

この時点で「あれ?!これってそういう作品だっけ!?」みたいな印象を受けたわけですよね。

 

なんというか暗黙の了解で、こういう作品って、強面とか言われても作画的にはイケメンだったりするもんじゃないの?!みたいな。展開上ブサイクが出てくるって言ったって、なんかこう、さあ、そんなに顔変わらないもんじゃないの?

 

 

こういう可愛い系萌えアニメっていうのは、やっぱり作画というかビジュアルで可愛いと思わすために存在しているようなところもあるじゃないですか。

だからこういうビジュアル的に見ていて不快なキャラは出さないはずじゃん?

 

そのラインを超えてきたわけですよね。完全に世界観超えてきた感じのやつが出てきたわけですよ。

 

この時点で、このアニメ、萌えとか関係ないんだなみたいな。そういうきっかけになったわけですよね。

 

 

そして、まあ、そんな感じで、ギャルゲ原作アニメ特有の、ヒロインたちと主人公が交流して順番に攻略していくフェイズに入るわけですけども

 

まあ、鬱展開が多いですよね。何かしら鬱になっていくとうか。

 

病気になったりとかヤンデレ化したりとか記憶喪失だとか

 

あんま覚えてないけど一人のヒロインに付き一つの鬱展開みたいな感じじゃなかったっけ?

 

まあ話の流れを細かく突っ込んでいくと「なんか突撃するにしてもなんか許可とかいるんとちゃうか?!」みたいな。そういうところがあった気がするけど、まあアニメだしいいじゃんみたいな感想

 

まあなんというか全体として、負の感情に振り切れている感じがしたというか。

 

タブー中のタブーに触れてもOKみたいな。自由度の上限が高いみたいな。バーリトゥード(何でもあり)的な、浦安鉄筋家族的な、そういう心意気を感じたよね。

 

やっぱり萌え系の作品っていうのは、前述の通り、視聴者を萌えさせたり安心させるために暗黙的に「やってはいけないこと」があるわけじゃん?

 

その制限が取っ払われた稀有な実験作というか。

 

その中の一つのエピソードとして、皆さんおなじみの空鍋のシーンがあるわけですよ。

 

そのヤンデレ描写の作画や演出が、ホラー展開並だということは知ってのとおりだけど、流して見た感想としては「まあそういうことしてくるだろうな。このアニメなら」っていう信頼感があった。

 

 

 

 

まあ原作もそうなのかはしらんけどさ

 

アニメ監督の暴走かもしれない。そういうことたまにあるじゃん。

自我を出したがるアニメ監督。原作を尊重しないやついるじゃん。

 

と思って調べてみたら「SHUFFLE ひどい」

みたいなサジェストが出てきて、案の定、原作信者からは叩かれているみたいですね…。