今colabo問題で注目中の暇空茜が、ハンターハンターを動画で語ったりもしているんですが、
ハンター394話解説【ハンター×ハンター考察】 - YouTube
その際の考察に、ゴンについて語っているのがあったんですよね。(どの動画か忘れたので参照は探してくれ)
それによると、
「ゴンは、自分を後回しにする、自分を犠牲にする性格であり、その理由は幼いころ父親に捨てられているから」
という解説をなされていたんだが、今回俺は新アニメを見直してみて「ああ確かに」と思ったんですよね改めて。
ハンター試験のプレート争奪のところあるじゃないですか。
そこでヒソカにプレートを譲られた後、レオリオのプレートを獲得するためにゴンが蛇にかまれながら血清を探すシーンあるじゃないですか。
そういう分かりやすいところ以外に、ゴンが次の試験会場に行く中、クラピカに「プレート争奪中、何があったんだ?」って言われて泣きながら起きたことを話すシーン。
あれって結構、読者に共感しにくいシーンだけど、前述の暇空の考察を含めれば納得するところがあるよね。
別に自分としては、強敵に贔屓にさせられたところで、悔しいと思うかもしれないけど「泣くほどのことか?」って思うわけですけど、
ゴンが「父親に捨てられて自分の価値が低いと思っている」という前提の上ならわかる気がするんですよね。
つまり、ゴンは与えてもらうことがあまりなかったわけですよね。何かを。
それが、ヒソカにプレートを与えてもらうことになったわけで、それでなんか最初「なんだよ今さら!誰かに与えてもらうなんてまっぴらだ!」みたいな、そういう意地になってプレートを返そうとしたわけです。
今まで自分には才能があったからこそ、何でも欲しいものは自分で手に入れることができた。それがゴンにとって当たり前だったわけですよね。
暇空はゴンは自尊心が低いといったけど、それとは別に「じぶんには才能がある」っていう自負は最低限あるはずで、それによって欲しいものは自分で手に入れるというのが普通なわけですよね。
でもあそこでヒソカに殺される覚悟でプレート奪取して、そのあと事実殺されてもいいような状況になったにもかかわらず、見逃すどころかプレート貰うっていう、そういう甘えさせられた、みたいな。
ここのゴンの怒りというか、プライドを傷つけられたっていうシーンは、ゴンの自尊心の低さとはまた別のベクトルがあるよなって。
ゴンのプライドの高さからくる怒りなわけですよね。
いわば序盤シンジみたいな。
「いまさら何なんだよ!」的な奴ですよね。
そして、別のシーンで、飛行船の中でクラピカに「何があった?」って聞かれて泣くシーン。
ここはなんか悔し涙的な感じに見えるけど、実はあのシーンって初めて誰かに与えてもらったという「うれし泣き」も多少含まれていたかもしれない、と考えると、すごいエモいシーンだよな。
そして、その後のラスト試験である、逆トーナメント、それでゴンとハンゾーがバトルシーンなんですが、ここでゴンが拷問受けても負けを認めなかったのもそういうことなんでしょうね。
自己評価が低いくせに負けず嫌いというね
いや自立しているというか、親に依存する経験がないからこその自己評価の低さみたいな。
そこで疑問があるんですが、なんでここでクラピカが聞くんだろうなって思わないっすか?
ゴンといえば一番の仲良しはキルアじゃん?
ここはキルアが訪ねるべきシーンじゃないだろうか。メタ的にね。リアリティ的には誰が尋ねてもおかしくないんだけども。
まだゴンとキルアはこの時点ではそこまで仲良くなかったのかわからんが。
結構ゴンとクラピカってあまり関係性が薄そうなだけにな。結構レアなシーンだと思うわけよ。
まあなんか思いついたら記事にするかも