ジョジョ六部、一番悪評がというか、一番おもしろくないというか意味不明☆とか言われてるわけですが、Dアニにあったので見ました。
なんかこれネトフリ限定とかじゃなかったっけ?時間がたったから見れるようになったみたいな感じなんだろうなと。
まあとにかく見たけど、今見終わったが、いやー良かった。ラストバトルが特に燃えたよね。
まあ途中のバトルは中だるみした感じがするというか、割とね。漫画でみたときはつまらないというか、面白くないという感想があったわけですよね。
その理由はいくつか思いつくんだけど、
シリーズ初の女主人公
まず女主人公。これがまずダメだったんじゃないかと思うわけですよね。
ダークシリアスな作風的に難易度が高かったのではないかと。
あまりキャラクターとしての魅力というか個性が前シリーズと比較して薄いなと思うわけです。
その理由として女だったからなんじゃないかと。作者としても男主人公でずっとやってきたわけで、女特有の強みみたいなのがあまりないというか、女特有の細部的なものがあまりないなと思うわけですよね。
ジョリーンはなんというか、基本的に性格的にあまり特徴がある感じじゃないじゃん。割と冷静なわけですよね。
まあストーリー的にも切羽詰まってる感じだから仕方ないっちゃ仕方ないのかもしれないけど
いやでもまあ、最後らへんのジョリーンがエンポリオに上着を着せるシーンとか母親みを感じてよかった感があったし求婚とか父親とか女主人公としての意味がまったくなかったかと言えばそうではないかもしれないが。
なんか女キャラは戦闘となると男キャラと同じになってしまうみたいなところが。だからといって女らしさを出そうとすると鬼滅の恋柱みたいになるわけですよね。
やっぱり相棒のエルメェスと主人公がキャラクターが被っているというか、あまり違いがないというか。どちらかと言えばエルメェスは三枚目的な、億泰的な立ち位置なのかもしれないが、なんというか性格の差的なものを表すようなエピソード的なものが少なかったのもなと。
そういう意味でキャラが立ってたフー・ファイターズが脱落したのはなぁと思う反面、傷を治すチートキャラなのでホラーとしてはあそこで脱落するのは正解だったんじゃなかろうか。あいつがいたらウェザーも生存してそうだし後々の展開的に言えばと。4部の重ちーは編集が殺したほうが面白いですよて言ってて荒木飛呂彦は後悔していたらしいけどFFはどうなんだろうね。
俺が思うに、覚醒はゆっくりでもよかったかもしれないと視聴者様目線で言えばそうなりますよね。もっとこうジョリーンがナヨナヨしてるフェイズは長くしても良かったのではないか。徐々に。ジョジョだけに
そのほうがもっとジョリーンに感情移入できたんじゃないかと思うわけですよね。割とシリーズで一番感情移入しにくい主人公なんじゃないか。
でもまあ分かる。制作者としてそういう縛りを加えたらどうやって話進めたらわからなくなって積みゲーになるっていうのは。作者の気持ちを考えると仕方なかったのかもしれない。
特に刑務所で過酷な環境なわけだから、主人公がイジメられるフェイズ、ストレスフェイズが長くなるわけで。それよりかは覚醒させてスッキリ~的な展開を作ったほうが面白いかもしれない。まあ全ては結果論ですが
そう言えば今思い出したけどこういうロボットアニメを思い出した。なんか最初はナヨナヨした女主人こうだけど、揉まれているうちに性格が変わっていくっていう。結晶化能力持ちで、孤島に漂流してボーイフレンドに出会うみたいな展開が会ったけど名前忘れたなー。ああ思い出したクロスアンジュだ。
そいううの、なんか興奮するよね…。あと十二国旗も性癖ですねー。
刑務所という舞台
あと他にもやっぱり刑務所っていう限られたシチュエーションっていうのもね。ネタづくりに苦悩しそうだよなーと。やっぱり縛りみたいなのが少ないほうがネタもたくさん出せるわけだから。
まあでも、六部はそれなりに刑務所特有の展開があったりして、まあ嫌いじゃないな。例えばキャッチボールとか秘密の部屋とかみたいなのとか。閉鎖空間特有のギミック的なものがあって良かったと思うわ。今までのシリーズ的にはあまりないというか。
意味不明☆なバトル論理
あと無理矢理感があるバトル論理っていうのも批判されがちだよね。
やっぱりジョジョっていうのはバトル漫画だからね。そして今まですごい良いバトル描写なわけだから期待するわけだけども、割と納得感がないというか。
例えばよく言われる風水のやつドラゴンドリーム。
あそこが一番意味不明なところがあるよなー。あそこで一度脱落したというか。なんかもうライブ感だけで書いてる感があるよな。”凄味”だけで描いている。
でも後半のバトルは結構良かった。アンダーワールドとかラストバトルとかも凄味だけじゃなくてロジックもあったりして
まあところで、ここでドラゴンズドリームの俺的な解釈を今発表したい。
まずアレの能力は言われてるように「敵に対して無防備な角度を教える」「自分が安全な角度を教える」みたいなスタンドなわけだけども、
多分それは常時存在する世界の真理”とかではなく”ドラゴンズドリームがそういう運命を作り出す、みたいな能力だとおもうわけですよね。
暗殺風水みたいなものがあるとか言ってたけど、それを信じ込んだ結果、スタンド効果によってそういう無防備な隙だったり安全な角度をスタンドが”生み出す”、という能力。
つまり本質的には「不運を相手に与える」「自分を幸運にする」っていうスタンドだと思うわけです。
でないと勝手に物が壊れて攻撃しないでしょ。本体が何もしてないのに。
だからやろうと思えば無条件に相手に不運を与え続ける、みたいなことも本当はできるんだけど、暗殺風水みたいなものを信じたばっかりにそういう縛りが生まれている、というわけです。
そしてそう考えるとこのスタンドが何故”中立”なのかも説明がつくわけです。
このスタンドとは関係なく、現実の「風水」というのはいわゆる「世界の法則」なわけです。(正確にはそう信じられている)。本体のジジイはそれを使って宗教を使って成り上がってきたんでしょう多分。
そしてその人生の中で自分のその「風水」という強みを、相手”も”利用されるんじゃないかという”怯え”があったわけです。実際「余計なことを言うな!」みたいなことを言ってたわけだし。
それがスタンドに反映されてそういう中立みたいなことになったのではないか、という妄想。そう考えるとこいつのスタンドはDISC製じゃないということになるけど、そういう言及あったっけ?まあいいや
そして、こいつのもう一つの意味不明効果である”腕が切れてもとに戻る”っていう描写も、俺的に納得の行く答えがあります。
こいつの一時的な能力は、(表向きには)「暗殺風水の角度を調べる能力」なわけです。
つまり角度を調べる、サーチ的な能力なわけです。
でもそれって、スタンドの能力としてはショボくないですか?
遠隔操作型スタンドとかもサーチ能力みたいなもんでしょ。普通のスタンド使いなら普通に持ってるみたいな能力なわけですよね感知能力は。あまり難易度の高い異能ではないわけです。
そう、だからリソース的なポテンシャルとかポイント的なものが余ってるわけですよね。
だから「”角度を探る”いうサーチ能力から、”角度を操る”という能動的な能力に応用させた」というわけです。これが腕を一時的に切断して攻撃した現象の答えなわけですね。あれは角度を操っているわけです。
まあ無理やり考察ですね。
でもこの答えが一番腑に落ちる
あと意味不明描写と言えばミューミューのジェイルハウスの最後、0と1がどうとかっていうやつ、あれも色々言われてそうだけど、別に3つのことしか覚えられない=思考能力がなくなったわけじゃないわけだからね。血に反射してできた映像がどうとかって言ってたし、本人が一つだと認識したらそれは一つなんだろっていう。あと本人もおぼろげに記憶は残すとか言ってたわけだし、あとスタンドに゙計算させるとかなんとか、あと凄味。
あと最後らへん思ったんですけど、ジョリーンがイルカに乗って傷を手で抑えてるシーンありましたけど、アレってどうなんですかね。メビウスの輪みたいなのができたら普通の怪我とか治療できそうな気がするんですけど。なんか最後らへんジョリーン無敵になってない?まあでもスタンドパワーとか精神力みたいなのが削られてそういうことができなかった説。あとメビウスの輪ってカッコいいあのシーン。
あとこれで思い出したが、なんでイルカだけ物質の速度で動いてるんだ?と思って皆同じ疑問持ってるだろと思って調べたら、そうじゃなくてイルカは人と同じ速度だけど普通に泳ぐ速度が海獣だから速いのと、対して神父は人間だから普通に泳ぐことで体力を消耗するよねとか知恵袋で言ってた。
けど、時は加速し続けてるんだから追いつくよね?と思ったら確かに追いつかれてるシーンだったわ。あそこでジョリーンが身代わりにならなければ追いつかれていたっていうシーンだったわ。
でも思ったんだが、海も物質だから高速で動いているわけで、乱気流でミキサーみたいにならないか?と思ったわ。っていうか空気も同じだけどな風圧で粉微塵にされるだろ。どっちにせよ全員死ぬだろっていう。でもそこはセーフみたいな感じなんだろう。ザ・ワールドも空気は固定されているわけじゃないし。そういう柔軟性はある感じか。
ホラー描写
六部が割と万人受けされないのはグロい描写が多いのも3割位あると思ってるんですよね。
まあジョジョ全般に言われることだけども。でも六部はかなり顕著というか、今までがポップ感あったじゃん。5部とかも明らかに重症なんだけどもなんかゆるい感じというか。割とジョルノが強かったから怪我したけど大丈夫みたいな安心感があったわけで、怪我とかもそこまでじゃないじゃん。
でも六部は重みがあるよなー。眼球とかに穴があくとか、いきなり足切断とか。裏表が客天するとか。
ジョリーンが完全に目をやられている最中にヒーラーが神父にやられているところとかもすごい良かったよね。神父絡みの戦闘は神説。
ヘビー・ウェザーとかのやつとかもあと死体が木になるやつも最初脱落するくらいキモかったけども今にして思えば割と良いよなと。ホラーとしてみれば良質だよな
緑の赤ちゃんとか、神父がおかしくなる描写とかもSCP的な感じがするというか、最後重力が横向きになったり、時が加速するという世界全体が敵になっていく感がホラーとして新しくて良かった。
その他の考察1
まずなんでディオはこういうことを望んだのか?っていう。
神父がいう天国へ行く方法っていうのは、全ての人類がこれから起こる出来事をすべて知っているっていう世界のことで、それって唯我独尊自己中のディオが考えますかね?って疑問に思うわけです。
神父視点のディオだったのかみたいなところがあるよな。美化していたという。
そう、「覚悟することが幸福」みたいな論理は、ディオにとっては「自分だけがそうなれば良い」っていうことだったのかもしれないが、神父はいい奴すぎたので「それを全人類に適用させよう」みたいな感じだったのだろうか。そういう食い違いがあった説。
あるいは、「運命が決定されている」ということが重要だったのだろうか。ディオは自分が絶対王者として君臨したいがために、「自分が吸血鬼になる」という運命を、そして自分以外の他人が「自分の餌となる」という運命を決定づけたいからこそ、そういうことを決定づけたいがためにそう考えたのかもしれない。
つまりつまり「お前ら草食動物は俺に喰われることを運命として受け入れるべき。それがお前らにとっても幸福でしょ?」みたいな思想。そういうことなら納得が行く。つまりディオはディオだったというわけです。最もドス黒い邪悪だったわけです。
その他の考察2
そして、何故その世界を作ることを自分がやらずに「私利私欲がない友人」にやらせるべきだ。と言ったのか。
一つの説として、それを実行したやつは頭がおかしくなって死ぬから。という説。作中にも一度スタンドを手放さなくてはいけない、って言ってたわけで、つまり一人一個ルールがあるけど変えたらどういう感じになるのか、多分これ狂って死ぬよねみたいな感じなんだろうか。
あるいは「自分(ディオ)は無欲ではないから失敗する」ということなのかもしれない。メイド・イン・ヘブンは「終点が始点」みたいな論理で世界を一巡させたのではなく、実は「時を加速させた結果訪れる世界の終わりに世界を作り直す」スタンドであり、そのスタンドを「無欲ではないもの」が行うと、世界が自分の思うがままみたいな歪んだ世界になってしまうので、無欲のものしかその理想を実現させることができない、という説。
例えば太陽の位置が少しずれるだけで地球は生命がいなくなったりもするわけで、その他少しでも元の世界から外れた法則になると世界そのものが成り立たなくなるのだから、無欲なものにしか世界を作ることができない、という論理をディオは考えていたわけです。これが「友人」にやらせる理由。
その他の考察3
あと、スポーツマックスがディオの骨を生き返らせると何故緑の赤ちゃんになったのか。
これにも無理やり辻褄を合わせるならば、部下とかを使ってそういう魂を骨に込めたということになるのではないか。すべて仕組まれていたというわけですねディオに。
スポーツマックスの死んだ生物を生き返らせるっていう能力は、性格には「その物体に眠っている魂の記憶を活動させる」というものだと思うんですよね。だってジョジョ世界では魂はなんか天国に行く感じの描写なので、死体に魂はないわけですから。だから残留思念的な記録を読み取って活動させているわけなわけです。そう考えるとアンダーワールドもその伏線だったわけですね(知らんけど)
つまり時系列に言えば、そのスポーツマックスの能力をディオが見出して神父にDISCとして取り出させた後、骨に記録させれば良いんじゃね?ってことを思いついて、また別に他のスタンド能力者を見つけて、命令通りに動く緑の赤ちゃんの魂を骨に刻み込んでいたわけです。何故植物なのかもこれで分かりますね。そういうスタンドモチーフだったんでしょ。ヨーヨーマみたいな
そういう妄想。まあ作者はそんな事考えてないかもしれないが。ライブ感なのかもしれないが。
ストーンフリーについて
よく言われてることだけどジョリーンのスタンドは花京院の魂が宿ってる的な事が言われるわけで、それはおそらく確実なんじゃないかと。グラサンとかしてるし、なんか最初音がよく聞こえるみたいな感じの発現だったし。そう考えると他のキャラのスタンドも同じく、過去にいた人物の霊とか記憶という説が俺の中で出てきたわけですよね。例えばホワイトスネイクもエジプトっぽいし、スタープラチナも大昔の戦士みたいな古風な格好じゃん。つまりスタンドは本体の意志が具現化した力ではなく、本体に憑いている幽霊なわけですよね。3部序盤に承太郎が悪霊が憑いているみたいなことを言ってたけどそのままなわけです。あとホワイトスネイクのDISC取り出しの時、何故スタンドと本体の記憶の2つが出てくるのかもしっくりくる。ホワイトスネイクの能力は魂の記憶を取り出すものであり、つまり本体に2つの魂が存在するということになるわけです。あとここから矢についても思うところがあって、何故矢に刺されるとスタンドが発言するのかと言うと、矢はつまり呪物なわけです。幽霊が見えない人がそういういわくつきのものに触ることが見えるようになるみたいな話を怖い話で聞くわけですが、それなわけですよね。自分はスタンドというものは波紋の延長線上にあると思っていたので、6部でストーンフリー=花京院つまりスタンド=幽霊と考えてまた見返すと面白い
あとストーンフリーという名前自体も意味があるんじゃないか。五部においてローリング・ストーンっていうスタンドが象徴的に描かれていたわけでしょ。運命を変えることはできませんみたいな。そのストーン(運命)から自由になるという意味でのストーン・フリーという名前というか伏線だったという説、実際最後なんかその血の定めから開放された感あったじゃん。
あと今思ったけど、最後なんでジョリーンたちは今までの冒険がなかったことになってるのか疑問だったけど、最後プッチが高速移動するために再び時を加速させてたからか。エンポリオを倒すために再び能力発動させて対応したわけだけどその途中に殺されて、そのまま能力が発動して世界が一巡したあと、元凶となる神父がいなくなったわけだからその分運命が改変されて、バタフライエフェクトみたいな感じで巡り巡ってあの冒険はなかったことになった、という理解でいいんだろうか。
例えば本来の歴史では、ディオが神父と出会い天国へ行く道筋が建ったわけで本格的に色々と動いていたわけです。そしてディオが倒されたあと本その赤ちゃん作りの過程で生まれた副産物の対応に承太郎が動いていて、それによってジョリーンは父親から愛されてないと勘違いしたわけじゃん(ジョリーンが熱出しても仕事でどっか言ってたって言及は多分そういうことでしょ)。でも神父が消滅したことによりディオが友人と出会うこともなくなり、赤ちゃん作りの副産物も生まれなかったわけだから承太郎が対応しなくてもよくなりジョリーンもグレなかったというわけですね。だから刑務所に入ることもなかったと。この解釈がしっくりくる。最後ジョリーンが優しかったのはそういうことでしょ。
まあここらへんは他の人も考察してるんだろうな。
でもジョジョオタが考察していることに対して疑問を呈する部分もあるというか、六部を見る前によく聞いてたことなんだが、「六部でジョジョの今までの冒険はなかったことになった」みたいなことを言ってるやつがいたんだけど、いやそうでもないだろって思いました。
ただ単に世界が一巡しただけで、無かったことにはなってないだろっていう。いわば一巡した世界は平行世界みたいなもので、そっくりな世界が生まれただけで、その前の世界は歴史から消滅したことにはならないよね?