映画「カメラを止めるな」は何故過大評価されるのか。【ネタバレあり】【酷評】

カメラを止めるな。の感想を言おうと思う

 

【製作】ENBUゼミナール 【配給】アスミック・エース=ENBUゼミナール 監督・脚本・編集:上田慎一郎

 

ネタバレ有りだけど、そんな大したネタじゃない(失礼)ので、別に未視聴でも楽しみを奪うみたいなことはないと思う。

 

さて。

 

 

何から話せば良いのかわからないので、最初から話そうと思う。

 

 

ちょっと前(といっても数年前くらい)に、カメラを止めるなが話題になった時期があった。

 

その頃の自分は、カメラを止めるなに対して「へー、面白そうじゃん。なんか新進気鋭というか、新しい風的なやつなんだろうな。ま、映画に2000円は高いと思うし観る気ないけどな」

 

という感想だった。まあきっと面白いんだろうな、と。

 

あと「カメラを止めるなって、カメラ乙女ルナじゃんwwwwww」とか思ってたりした。

 

そして数年後、アマゾンプライムで「カメラを止めるな」が無料だったので見てみた。

 

序盤

「邦画って感じの演技だなぁ…っていうか、この狂人カメラマン、うぜえ…。なんで日本人はこういうサイコパスに対して迫力がないというか…ふざけてるだけの常人にしか見えないんだよなぁ…茶番感…、でもまあ、女の子は可愛い。っていうか、カメラ静止してる時間が多すぎないか?(後に一発取りだったらしいことがわかるでもそれが何?

 

中盤

「え? これって作中作だったのか? へー、いいじゃん。終盤に驚きの伏線回収みたいなのがあるのかな? 二周目したら序盤のネタが分かるみたいな…ちょっとわくわくしてきたぞ。でもこのババア説明できないが生理的に無理な人種だわ。(まあこの男も弱気過ぎて無理だけど)」

 

終盤

え?終わり?っていうか、え?そんだけ? これで終わりなのか? え、ええ…じゃ、じゃあ話題になってたのは何だったん?!? 皆こんなのを神輿してたん!? ええぇ…でも皆そんなに映画とか小説とか読まないのかな…? あまり見てない人が最初に観る映画がコレならわかる…気もするけどさあ…もしかして:ステマなのか?

 

 

 

視聴後

「あーなんかもやもやするな…なんであんなのが評価されるんだろう…、ドンデン返しはたしかにあるけどさあ…それってただ作中作ってだけで、単に映画製作の話だったってだけじゃん…もやもやするので「カメラを止めるな つまらない面白くない」で検索して俺と同じ感想の人達を見て安心しよう!」

 

まあそういうことです。

 

 

 

 

そんなんで?!って感じでした。

 

どんでん返し系の作品って、今まで2~3つ見たけど、正直どひゃー!って感じではなかったのもの、「美しい」っていうか、「コレ考えた人すごいな」って感想だったんだよな。

 

でもカメラを止めるなは、「え?これってただ単に作中作ってだけでしょ? 『頑張ってゾンビ映画作りました!』って言われても…別にそれが何なの?

 

って感じなんですよね。

 

いや、別にそれはそれで別に良いんだよね。

 

カメラを止めるな単体ならば、別に俺も一定の評価をしてもいいと思っている。☆5段階評価で、☆2~3は上げてもいいかなぁ?って感じなんだよ。

 

でもハードルが高すぎたステマか?ってくらい前評判が高い。

 

「最後のどんでん返し、最高でした! なんというか頭がパーンって感じで…」みたいな。そういう絶賛コメントが多いんだよなぁ…

 

いやいや、どう考えてもそこまではいかんだろ…お前らどんだけ映画とか見てないんだよ?

 

 

まあ、そういった不満がまず一つある。

つまり内容とパッケージにあまりにもギャップがあるという話ですわ。

 

 

 

そして次に、カメラを止めるな単体へ文句を言いたい

 

 

前述した通り、やっぱ日本人ってアクション系の映画苦手だと思うんだよな。

どうしても茶番感というか、余裕感がね…

 

狂人カメラマンとかも、なんかただ緊急事態にふざけてるだけのムカつくやつに見えて全然怖くないんだよなぁ…

 

なんかまあこの映画に関係あるかしらんが、邦画の役者にジャニーズ系を無理やり使うみたいな問題があるらしいが、やるならやるで真剣にやってほしい思いがあるんだよな。

 

そう、真剣さが足りないんだよなマジで。

 

その点海外はそういうジャニーズの問題がない外国人だからオーバーアクションが得意。みたいなところあるからな。

 

でもるろうに剣心という成功例があるから、人種的な問題じゃなくて真剣さなんだろうな。結局のところ。

 

あと、日本人がアクション苦手だからこそ、それ以外、万引き家族とかcureとかの、「静かな映画」で勝負すればええやんって気もあるが。

 

まあ話をもとに戻そう。

 

まあ、役者の感じが嫌いというのは、俺の勝手な感じ方、感想でしかない。

 

でもゾンビ映画っぽくラベリングしておいて、ゾンビ映画好きが求める内容じゃないというのもどうなのかと思いますわ。

 

カメラを止めるなは、ゾンビ映画ではない。

 

ゾンビ映画作の映画なのである。

 

ふつうゾンビ映画っていうと、基本シリアル系だったり、グロ系だったり、またはそれを逆手に取ってブラックユーモアギャグだったりじゃないですか。

 

まあ最低でもグロとかアクションはあるじゃないですか。

 

でもカメラを止めるなには、その一般的なゾンビ映画に含まれるそれを満たしていないんだよなぁ…

 

まあ多少はグロもないこともないけどさあ…

 

実際はその真逆ですごい爽やかな青春ものっぽい終わり方なんだよなぁ…

 

それはどうなんだという思いがある。ゾンビ映画っぽくしといて!?みたいな。

 

大怪獣のあとしまつっていう映画が酷評されたのは、特撮ものに見せかけてギャグ映画だったかららしいが、これもそういった事前情報で騙しに来る感じのやつなんじゃないかと。

 

それと同じ、パッケージ詐欺的なものを感じるんですよね…

 

 

でも大怪獣のあとしまつ場合は、万人受けされないタイプのギャグだったからこそ叩かれてたらしいが

 

一方カメラを止めるなはそういうところはないからこそ、叩かれなかった。

 

ゾンビ映画好きが「おっ、ゾンビ映画かぁ…」と思ってカメラを止めるなを見て、パッケージ詐欺的な感覚に陥っても

 

「ここで俺がなんか悪いこといったら、一般人に申し訳ないかもしれないな…」「まあ、なんか皆楽しんでるっぽいし…ええか」

みたいに酷評コメントを残しにくかった。

 

…のかなぁ?

 

 

 

勝手にそういうシナリオを想像したけど、どうなんだろうね実際。

 

ステマの可能性はないのかな?

 

一応黒い噂として、カメラを止めるなはパクリだったかもしれないという話がある。

あるマイナー映画をモチーフにしてカメラを止めるなを作ったあと、そのマイナー映画の製作者がそれを見て「おーええやん。俺の映画参考にしてくれたんや」って感じで認めてくれた後、カメラを止めるなが大好評的な流れになったとき、その製作者が「俺の映画パクっただろ?!」って訴えたらしい。つまりパクリ元の製作者はパクった映画がバズった後「悔しい!」ってなって訴えた感じらしく、「は?パクリ認めてたやんけ。この製作者クズやな」というのが一般的な風潮らしいが、正直その気持わかる。だってこんな面白くない映画がバズるとは誰も思わないやん!どちらが正しいにせよ俺はパクリ元製作者の味方になりたいな。まあコレに関しては詳細が間違ってるかもしれんから「パクリ カメラを止めるな」とかで検索してくれ。

 

 

まあとにかく、まとめると、パッケージ詐欺が酷いし、オチも弱いし、邦画の良くないところも出ていた、一発取りはすごいけどだから何? そんな感じでした。

 

p.s.

いつも言っている通り、酷評しているが、別に存在を否定しているわけではない

こういう映画があってもいいと思う。ただ私は感じた感想を言っているだけなのだ