推測して決めつける系速読術

速読について、この前記事を書いたが、追加で思うところがあったので。

 

 

速読と言うと一般的には、本をパラパラするだけで100%内容を理解できる、というふうにイメージがあるが、

 

しかし実際のところそれは難しい。

 

ただ、例えば速度を3倍にして、理解度を3分の1にするとか、理解度を犠牲にして速度を上げる、という方法は可能ですよね。

 

つまり雑多な情報、あまり使わない情報、あまり興味無いけどなんとなく見ておきたいものなど、別に重要でない情報は速読すれば良い。

 

そして速読なんて大仰な名前を使っているが、要するに速くページを捲る、理解しようがしまいが。そういうことである。

 

 

そしてそうやって話半分に情報を接種してると、偶に面白くね?と思う時があるので、そのときは最初から読めばいいじゃん。あるいは気になるところだけとかさ。

 

そういうことを俺は思っているわけですが。

 

この方法の速読は、その情報の全容が分からないわけですよね。全てが唐突になるわけですし、見逃す部分や理解できない部分が多くなる。

 

その見逃した部分理解できない部分を「推測で補完する」、というのも大事になってくるのではないかと思ったわけです。

 

思えば言葉を学習する際も結構そういう事すると思うんですよね。

 

なんか、ゆる言語学ラジオというYouTubeチャンネルで「なぜ子供が言葉を覚えられるのかというと、その言葉を自分の推測でこの意味であると決めつけているからである」という事を言っていたわけです。

 

例えば、言葉を覚える過程の子供が、間違った意味で言葉を理解してることってあるじゃん。

 

具体的には思い出せないが、なんかそういう可愛らしいエピソードがあるでしょ。

 

それはつまり、言葉の意味をいちいち正確に把握してるのではなく、会話の流れからその意味を推測して、そしてそれが本当か確認せず「決めつけている」。わけですよね

 

 

そして、その決めつけるという行為こそが、言葉を覚える上で重要だと。

 

推測して決めつける。

 

こう考えるとなんかダメじゃない?って思うかもしれないですよね。勝手に決めつけたら間違えたまま大人になるわけじゃないですか。

 

でも実際のところ決めつけたほうが言葉を学習する上で有利らしい。

 

なぜならば、まずひとつに、確認するのがめんどい、いちいち膨大な言葉を覚えるために「これはあってますか?」と何度も言い続けるのはめんどいですよね。

 

そして仮に間違っていたとて、勘違いだと気がついてから覚えたほうが、脳みそに覚えやすいみたいな。

 

多分これは、意外性というか、「こうだとおもったらこうだったー!!」って勘違いを治すっていうその驚きみたいなので、さらに覚えやすくなるみたいな。

 

なんというか言葉を覚えるのにあたって、感情みたいなのも重要になってくるわけじゃん。

 

例えば無機質な数字を覚えるよりも、好きなアイドルの名前を覚えるほうが楽じゃん。

 

それはなぜかと言うと、覚える対象に感情を持っている体と思うんですよね。

 

なんか昔、子供に昔話を聞かせた後、橋に突き落としてそれを記憶させる、みたいな話がありましたけど、つまりはそういうことです。

 

 

つまり決めつけるというのは学習する上で、あるいは速読する上で有効なツール足りうるわけですよね。

 

この決めつけをゆる言語学ラジオでは「アブダクション」と読んだり、あるいは自己啓発界隈では「イシュー」とかと呼んでいるみたいですが。

 

そして「推測」「アブダクション」だとかいうと、難しく感じられるかもしれませんが、やってることは簡単で、「なんでこうなってるんだろう?」「この言葉の意味は何なんだろう?」って疑問に思った際、一瞬で「こうだ!」って決めつけるだけでいい。

 

そして決めつけたらそれが真実であると仮定して進める。

 

一瞬で、というのが重要で、覚えるものは何千何万もあるのに、数秒も書けてられないっすよ。

 

でもこの真実と仮定する、という行為が俺には難しいと感じた。

 

おれは優柔不断なので、そういうことがニガテなのである。なんか偶にそれができることがあるというか、

 

「こういう意味ぽいけど本当かなぁ?」って思ってしまう。

 

なんかこれって結局のところ自信がたかいひとほどできると思うんですよね。

 

「いや、俺がこう決めたからこの言葉の意味はこうだ」って、そういう精神というか、ジャイアン的な唯我独尊的な精神を持つことが大事というか、

 

「俺が決めたからこうする」っていう自信がある人ほどできると思うし、逆に自信がない人でも、こういう方法でそういうのに慣れたほうがいいんじゃないか。